昨年、世界中を席巻した日本語は“TSUNAMI”ではないでしょうか。スマトラ沖大津波の被害者は、15万人を超え、日本語の津波は“TSUNAMI”として、世界中に流布しました。日本は、様々な津波研究の成果や現在までの経験を、世界各国に発信する必要性があります。その意味で、日本の責任は大きいと思います。
さて、今年、もう一つの日本語が世界に発信されています。それは、もったいない(勿体ない)“MOTTAINAI”です。この“MOTTAINAI”は、アフリカ人女性として最初にノーベル平和賞を受賞したケニア共和国の副環境相ワンガリ・マータイさんが、環境問題解決のキーワードとして提唱している言葉です。
作家の倉本聰さんが、雑誌「財界」4月19日号の連載コラム「富良野風話(ふうわ)」で“MOTTAINAI”を取り上げたことが、毎日新聞に掲載されていました。
富良野風話「MOTTAINAI!」身近なところから“MOTTAINAI”の精神を体現して行かなくてはいけないと実感しています。
倉本聰(雑誌「財界」4月19日号)
ノーベル平和賞を受賞したケニア共和国の副環境相ワンガリ・マータイ女史が、ニューヨークの国連本部での演説で、日本語の「勿体ない」という言葉をとりあげ、この「MOTTAINAI!」を全世界の環境問題のキャンペーンの言葉として定着させようと提言し、さァみなさん、言ってみて下さい! MOTTAINAI! MOTTAINAI!とリードすると、会場全体に、MOTTAINAI! MOTTAINAI!の合唱が拡(ひろ)がった。
このシーンを見て僕は感動し、それ以上に様々な想(おも)いを抱いた。
もったいないを英語では、訳す言葉がないのだそうである。
マータイさんの感ずる所では、敢(あ)えていうなら英語のREDUCE(減らす、縮める、切り詰める)、RECYCLE(再生利用する)、REPAIR(修理する、回復する)等を包含した言葉が、日本語で我々がよく使うもったいないという言葉に当たるのだろうという事なのだが、この言葉が今や世界の環境問題を解消する為の最も単的な言葉なのだと指摘されて、常々漠然と思っていたこととはいえ、強烈な衝撃を受けてしまった。
そこで、井手よしひろ県議会議員事務所の“MOTTAINAIキャンペーン”の第1弾を開始します。これでどれだけ、経費が削減できるかは、甚だ疑問ですが、資源を大事に使おうという精神を確認したいと思います。
MOTTAINAIキャンペーン<第1弾>
1.FAXの受信は印刷済み種類の裏側に
2.封筒は買わずに送られてきた封筒を再利用
3.本はなるべく買わずに図書館利用
4.電気は徹底的に元から切ろう
1.FAXの受信は印刷済み種類の裏側に
2.封筒は買わずに送られてきた封筒を再利用
3.本はなるべく買わずに図書館利用
4.電気は徹底的に元から切ろう

ワンガリ・マータイさん
1940年生まれ。71年にナイロビ大学で博士号を取得。米国留学から帰国後、開発による森林の伐採で薪を集められず、子どもの食事さえ作れない農村女性の姿に胸を痛め、自宅の裏庭に7本の木を植えた。これを契機に77年、「グリーンベルト運動」を創設。アフリカ20カ国で、約10万人が参加するまでに拡大し、植樹した苗木は約3000万本に上る。
環境保護を訴えるだけでなく、民主化や女性の地位向上にも尽力。このため独裁的な前政権の弾圧を受け、投獄されたことも。前政権が倒れた2002年に国会議員に当選。翌年、環境副大臣に就任した。こうした不屈の精神と、誰とでも分け隔てなく接する気さくな人柄から、国民の絶大な支持を得ている。
昨年(2004年)12月、環境保護運動や民主化への取り組みなどが評価され、ノーベル平和賞を受賞。100年以上の歴史を持つノーベル平和賞で、環境分野が受賞対象となったのは初めて。アフリカ女性としても初受賞となった。

環境保護を訴えるだけでなく、民主化や女性の地位向上にも尽力。このため独裁的な前政権の弾圧を受け、投獄されたことも。前政権が倒れた2002年に国会議員に当選。翌年、環境副大臣に就任した。こうした不屈の精神と、誰とでも分け隔てなく接する気さくな人柄から、国民の絶大な支持を得ている。
昨年(2004年)12月、環境保護運動や民主化への取り組みなどが評価され、ノーベル平和賞を受賞。100年以上の歴史を持つノーベル平和賞で、環境分野が受賞対象となったのは初めて。アフリカ女性としても初受賞となった。