茨城県を含む全国42道府県で、ガードレールに先が尖った金属片が取り付けられている箇所があることが判明しました。この問題は5月28日、埼玉県行田市の市道で自転車に乗った中学生がガードレールに取り付けられていた先のとがった金属片に触れてけがをしたもので、国土交通省は6月2日、国道を管理している全国の出先機関にガードレールを緊急点検するよう指示するとともに、各都道府県に対しても点検を呼びかけました。
これまでに見つかった金属片は、ガードレールのつなぎ目やボルトの部分に挟み込むように取り付けられていましたが、ガードレールを設置した業者に確認したところ、こうした金属片は工事には使われていないということです。また、さびているものも多いことから取り付けられてからある程度時間がたっていると見られています。国土交通省は、警察とも連絡を取り合いながら金属片が取り付けられた経緯を調べています。
井手よしひろ県議が、新聞のデータベースで検索したところ、2003年12月9日付の朝日新聞名古屋地方版に「ガードレールに金属片、名古屋市内343カ所で発見」との記事が掲載されていました。既に、1年半前には問題視されていたことが分かります。
ガードレールに金属片、名古屋市内343カ所で発見/愛知これだけ長期的に、全国各地で行われていた危険な行為は、一体誰がどのような目的で行っていたのでしょうか。謎は深まるばかりです。この機会に全国総点検を行い、安全を確保する必要があります。
朝日新聞名古屋地方版(2003.12.09)
名古屋市名東区などのガードレールに鋭利な金属片が差し込まれているのが見つかった問題で、名古屋市の12月8日までの調べで、市内343カ所で、ガードレールに金属片が付着していたことがわかった。同市は土木事務所を通じ、点検後にすべての金属片を撤去した。
同市緑政土木局によると、金属片付着が見つかったのは、北区が108カ所で最も多く、西区50カ所、名東区37カ所、東区35カ所など。中区と緑区にはなかった。
茨城県内でも続々と金属片が付着したガードレールが発見され、3日午前8時現在で88箇所に上りました。(茨城県警交通規制課の発表)。
井手よしひろ県議も、3日午前中日立市内のガードレールの点検を行いました。その結果、水木町内の市道のガードレールで金属片を発見。市道路管理課に通報し、撤去させました。写真は、その際の金属片です。