先のブログ「日立南部で均一乗り合いタクシー試験運行」で紹介した乗合タクシーの運行実験が、8月1日よりスタートしました。一日往復12便で10月26日まで行う予定です。
地元茨城新聞の報道(2005/8/2付け)によると、8月1日、地域住民によって第一便の運行時間に合わせて出発式が行われました。坂下地区市民運動をすすめる会の根本通明会長が「地域住民待望の交通機関がスタートする。多くの人に乗ってもらい、来年四月の本格運行につなげたい」と挨拶しました。運行事業者の日立電鉄タクシーの大沼康志営業部副部長は「地域に愛されるよう安全、丁寧、親切な運行を心掛けたい」と決意を語りました。また、市政策審議室の豊田泰二課長が「不便をかけてきたが、地域住人の熱意で実現した。成功させ、他の地域のさきがけになってほしい」と祝辞を述べました。
日立市南部の坂下地区は公共交通機関が少なく、この4月には地域内を走る日立電鉄線も廃線となったため、地域住民らは、陳情や署名活動を行い、対応策を市に要望していました。定時刻・定路線による運行は、県内では土浦市に次いで二例目となり、この実験が成功すれば、日立市では他地域への拡大も視野に入れています。