1月10日、米国フロリダ州のマイアミ大学の病院で臓器移植の手術を受けた常総市の神達彩花ちゃんが、無事退院を果たしました。折しもこの日は、彩花ちゃんの満1歳の誕生日。二重の意味で最高の一日になりました。
(写真は、あやかちゃんを救う会のホームページからリンクさせていただいています)
彩花ちゃん晴れの日 退院&ハッピーバースデー
移植後経過観察 当面米に滞在
読売新聞(YOMIURI ONLINE 2006/1/12)
5臓器移植を受けた常総市の神達彩花ちゃんが1月10日(日本時間11日)、1歳の誕生日に合わせて、米国フロリダ州のマイアミ大の病院を無事に退院した。今後は少なくとも6か月間にわたり、大学近くのアパートに両親とともに滞在し、通院して経過を見守る。
退院に先立って開かれた記者会見には、両親の良司さん(35)、宏美さん(30)、執刀した加藤友朗医師に、彩花ちゃんも白いドレス姿で出席。テーブルの端を指で触ったり、宏美さんの腕の中ですやすやと眠ったりと元気な様子を見せた。
同大の研究員によると、良司さんは「こんなに早く退院できるとは夢にも思いませんでした」と述べ、支援者や臓器提供者、その家族らへの感謝の気持ちを語った。良司さんは「ドレスは、何かあった時のためにと母が買ってくれたもので、これを晴れの舞台で着ることができた」と語り、この1年間に思いをはせた宏美さんが思わず涙ぐんだ。
加藤医師によると、彩花ちゃんは手術前は重い病状だったが、今では口からたっぷりミルクを飲むまでに回復しており、アンドレアス・ツザキス教授も「誕生日に自宅に帰ることができて本当に良かった」と退院を祝っている。
会見後は、病院スタッフがケーキを用意。「ハッピーバースデイ」「彩花ちゃん 退院おめでとう」と書かれた横断幕や、日本の支援者からの千羽鶴に囲まれ、ケーキに立てられた1本のろうそくを宏美さんが吹き消して、彩花ちゃんの誕生日と退院を祝った。午後6時には、良司さんが運転する車に、真新しいチャイルドシートが付けられ、3人はマイアミ近郊のアパートに向かった。