4月4日、常陸大宮市の住民グループは、市議会の解散請求に向けて22,085人分の署名簿を、市選挙管理委員会に提出しました。署名数は有権者(40,061人、3月2日現在)の過半数を超えました。直接請求に必要な「有権者の3分の1以上」を大きく上回っており、解散の賛否を問う住民投票が実施される公算が強まりました。
常陸大宮市は、茨城県内の「平成の大合併」の第1弾として2004年10月16日に、大宮町に山方町、美和村、緒川村、御前山村が編入される形で合併しました。市議会は、合併の在任特例が適用され、旧五町村議員だった75人が在籍しています。
3月3日から署名活動を展開した市民団体の代表は、「2万人を超える賛同を得たことについて、市財政が厳しいにもかかわらず、議員ばかり多いことに対して、市民は不満や怒りを抱いている。民意を踏まえ、自主解散してもらいたい」と語っています。(東京新聞2006/4/5付け記事より)
今後、署名簿の審査、縦覧を経て本請求されれば、60日以内に住民投票が行われます。賛成多数で即日解散となり、40日以内には出直し選挙が行われます。出直し選挙の定数は26となります。
市議会解散求め選管に署名提出・常陸大宮の住民団体
朝日新聞(2006/4/5)
常陸大宮市の住民団体「常陸大宮市議会早期解散を求める会」(宇留野義昭会長)が4月4日、市議会解散を求める署名2万2085人分を同市選挙管理委員会に提出した。
先月3日から「市議の数が多すぎる」として同会が署名活動を続けていた。同市の有権者数は3月2日現在で4万21人。解散請求に必要な法定数(3分の1)は1万3341人で、今回の署名数はこれを大きく上回る。宇留野会長は「住民の意志が形に表れた。議会は自主解散してもらいたい」と話した。
選管が署名を20日以内に審査、7日間の縦覧で異議申し立てがなければ団体に返還され、団体は本請求ができる。
議会が自主解散しない場合、本請求から60日以内に住民投票が実施され、過半数の賛成で議会解散が決まる。