[欽ちゃん球団]「極楽とんぼ」問題で解散の意向 萩本監督
livedoor ニュース(2006/7/19)
社会人野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」(茨城県稲敷市)監督でタレントの萩本欽一さん(65)は19日、チームのメンバーで人気お笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭一さん(38)が遠征先の北海道函館市内で少女(17)に性的暴行を加えた疑いで函館西署に任意の事情聴取を受けたことが分かったのを受け、責任を取ってチームを解散する意向を明らかにした。ただ、チームを支えてきた地元後援会が署名運動を行うことを決めるなど、周囲からは存続を求める声が上がっている。
萩本さんは羽田空港で報道陣の取材に応じ、「ことの大きさからも責任を感じる。山本だけの責任じゃない。私が始めた野球だから、大好きな野球だけど、やめることにしました。みんな、ごめんな」と涙を浮かべて話した。報道陣から「やめるとはチームの解散か」と問われると、「(それが)私の気持ち」と答えた。
茨城GGに所属する「極楽とんぼ」の山本圭一氏の淫行問題で、監督の萩本欣一さんは、茨城GGを解散する意向を表明しました。所属選手が遠征先で起こした不祥事だけに、チームが何らかの対応を行うことは理解できますが、突然の開催声明には正直とまどいを感じます。
茨城GGに対しては、茨城県内の稲敷市(旧桜川村)やつくば市が練習場を提供したり、住民が自主的に球団を支援するなど、大きな期待が掛けられてきました。こうした期待を今回の不祥事で、ほごにしてしまって良いのか。行政や企業が茨城GGに対して投下した費用をどのように考えるのか。あまりの突然の決断に、混乱が起こることが懸念されます。
萩本さんの気持ちは理解できます。しかし、他の球団メンバーや後援者、関係自治体や団体には迷惑は掛けられません。逆の意味で、無責任との責めを受けることになるのではないでしょうか。ここは、「忍耐」の二文字で気持ちの整理をしていただきたいと思います。
茨城GGの公式ウェッブサイトは、7月19日の状況では、非常につながりにくくなっています。やっと閲覧できたトップページには、以下のようなコメントが掲載されていました。
この度は、山本選手の事件について、
皆さまをお騒がせしている件は深くお詫びいたします。
事務局としても今回の事は真摯に受け止めて対応していきたいと考えております。
また今後のスケジュールに関しては、関係者や応援していただいた皆様への責任もございますので、 慎重に協議した上で、決定していく意向です。
19日山本圭一氏が所属していた吉本興業が記者会見して、山本さんは16日夜、所属する野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」(萩本欽一監督)の試合のために滞在していた北海道函館市内で、少女4人と酒を飲み、うち1人とみだらな行為をしたと説明しました。
また、その酒の席には、茨城GGの男性選手2人も同席していたという事実を公表しました。
どうやら事件は、山本氏一人の責任問題では止まらないようです。
(2006/7/22更新)
茨城県内各地では、茨城GGの解散撤回を求めた動きが活発になっています。
橋本昌県知事も、7月20日の定例記者会見で「ゴールデンゴールズは残してもらいたい。ぜひ、もう一度、周りのみんなが期待を働きかけてもらえたらと思っている」と、存続への期待を表明しています。
地元、稲敷市では市役所内に「欽ちゃん、やめないで!」とのポスターを掲示し、署名運動を開始しました。
社会人野球:「欽ちゃん球団」解散へ 茨城GG存続運動、署名2日間で1万人 /茨城
毎日新聞(2006/7/22)
◇欽ちゃん、やめないで!! ラジオ通じ全国呼び掛けも
社会人野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」の萩本欽一監督(65)が、所属選手の不祥事からチームの解散を表明した問題で、後援会などによるチーム存続を求める署名活動が21日、県内外で大々的に展開された。署名はわずか2日で、1万人分を達成。活動は7月下旬~8月初旬まで続く予定で、地元や後援会が一つになってファンの声を萩本監督に届ける。
署名が最も多く集まったのはキャンプ地の宮崎県日向市で3000人分。次いで選手を支援する地元企業が2750人、つくば市が1814人分を集めた(いずれも同日午後5時現在)。
稲敷市では、市役所1階ロビーに署名専用のコーナーを設置し、「欽ちゃん、やめないで!」と書かれたポスターを張り出した。また黒田正・稲敷後援会長(43)は同日午後、ラジオを通じて「日本全国の茨城GGファンの皆様、存続のために応援してください」と呼びかけた。署名に応じた同市江戸崎甲のパート従業員、清水富子さん(55)は「欽ちゃん大好き。市のためにもぜひ存続してほしい」と話した。
一方、茨城GGの選手らは同日午後1時、「魚沼市震災復興野球大会」が開かれる新潟県魚沼市に向け出発。岩田紀彦主将(23)は「大会でも署名活動をして、その場で監督に手渡したい」と力強く語った。