全国順位は鹿児島県に抜かれ第3位に
2005年の茨城県の農業産出額は4162億円に上り、前年に比べ約41億円、1%減となりました。これは、千葉県を1億円上回り、1993年以来、関東トップの地位を奪還した形となりました。(関東農政局の発表)
なお、全国では鹿児島県に抜かれ、北海道・鹿児島に次ぐ全国第3位との順位は変わりませんでした。
関東農政局によると、種類別では主力の野菜が豊作による値崩れで前年比5.1%減、米が3.4%減でしたが、鶏卵が15%増、肉牛が9%増、豚が5%増と畜産部門が野菜や米の減額を補いました。
鶏卵は05年6月、常総市(旧水海道市)の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が初めて確認されて以降、感染が見つかった養鶏場の鶏や卵が大量に処分されましたが、反対に品薄より取引価格が高値で推移しました。
茨城は統計のある1961年(昭和36年)~93年まで関東トップ、全国では北海道に次ぐ2位の地位を占めてきましたが、94年以降は千葉にその座を取って代わられていました。
ただ、2006年は鶏処分の影響で、鶏卵生産量が大幅に減っており、産出額も下がる見通しで、関東第1位の農業県の座も一年で明け渡しそうです。
(2006/10/27全国統計が公表され、一部記述を訂正しました)
参考:関東農政局のHP