1月9日、高萩市の住民グループが、高萩市議会の議員定数の6減を求める直接請求を起こすため、地方自治法に基づく必要書類を市に提出しました。書類が交付されれば、今週中にも署名活動に入り、1ヶ月以内に有権者の50分の1以上の署名が集まれば、市長宛の本請求が出来ます。市長は本請求から20日以内に意見を添えて議会に付議し、議会は20日以内に結論を出さなければなりません。
高萩市の12月2日現在の有権者数は2万7211人で、545人以上の署名が集まれば、直接請求されることになります。
住民グループは、「現在の議員定数18は人口比で水戸や日立市よりもかなり多く、ごみ処理費の負担増など深刻化する市の財政状況を踏まえ、経費節減が必要な今、議会の英断により定数を削減してほしい。6人減れば年間約4200万円の議会経費が節約できる。第二の夕張はごめん。最終的には議会がどう判断するかだが、解散請求も視野に入れて、市民運動を展開していきたい」などと主張しています。(茨城新聞2007/1/10付けの報道による)
高萩市議会の議員定数6減求め署名運動へ
市民有志が請求代表者証明書の交付を申請
常陽新聞(常陽Web2007/1/10)
高萩市の市民有志が1月9日、直接請求による条例改正で、市議会の議員定数削減を求める署名運動に必要な請求代表者証明書の交付を、草間吉夫市長に申請した。
選挙管理委員会で資格審査を行い、今週中にも交付される見込み。請求では定数六減を目指し、早ければ3月定例議会に提案される。
申請したのは、市民有志で組織した「スリム・アップ・たかはぎ」(渡辺キヨ子代表)のメンバー7人。市議会のごみ問題への対応に不信を持った市民が集まったという。
市条例改廃請求書などによると、議員定数条例を改正し、現在の定数18から12へと6減を求める。市民団体では、日立市に委託していた市内の可燃ごみの処理契約が昨年11月30日に切れたことによって、費用が年間約5000万円増えた。歳費削減の一環として議員定数削減を提案したいとしている。
昨年の12月議会で提案されたごみ処理関連議案に対し、議員6人が反対し2人が退席したことについて、「良識も市民の重い負担も考えない議員は必要としない」と訴える。また、議員一人当たりの市民数が、日立市約6600人、水戸市約9300人と比較し、同市は約1800人となり、「ぜいたくな定数」と指摘する。
今後は7人の資格審査が行われ、今週中にも交付、告示される見込み。1カ月以内に有権者数の50分の1以上の署名で市長に本請求となり、市長が意見書を添えて議会に付議、市議会は20日以内に結論を出すことになる。早ければ3月定例議会、あるいは4月に臨時議会を開くことになりそう。議員の任期は11月22日。市の12月2日現在の有権者数は2万7211人で545人以上の署名が必要となる。
渡辺代表は「定数6減で年間約4200万円の節約になる。定数が減ることで住民全体が自分の投票権の重さを考えられるのでは。第二の夕張市にならないよう住民の力を結集させたい」と話している。