11月11日、井手よしひろ県議ら県議会文教治安委員会は、鹿島・行方地域の県内調査を行いました。県立鹿島灘高校、鹿嶋警察署ならびに鹿島港警備艇「ときわ」を現地調査しました。
県立鹿島灘高校は、平成17年4月に「フレックススクール」として再スタートした三部制・単位制の亭税制高校です。午前部・午後部・夜間部の三つの部をそろえ、学ぶ時間帯を最大限に選ぶことができます。生徒のライフスタイルに合わせて学ぶことができるので「フレックススクール」と呼んでます。また、定時制高校でありながら、「三修三卒用」(3年で卒業するための科目)の授業を取ると、普通高校と同じに3年で卒業することができます。卒業に必要な単位は74単位。平均して1年に25単位取れば3年で卒業できます。生徒が自分のペースに合わせて、通学する期間も選べるわけです。もちろん、4年あるいはそれ以上(最長8年間)かけてゆっくり卒業を目指すことも可能です。さらに、単位制ですので、自分の計画に基づいて、また自分の興味・関心に応じて、自分だけの時間割を作って勉強することができます。選択できる教科、科目も、普通教科のほか、中国語や陶芸、心理学、和太鼓など、さまざまな科目(延べ74科目162講座)の中から選ぶことができます。
鹿島灘高校は、カウンセリング体制が充実していることも特徴です。学校生活にさまざまな心配事や不安を持っている生徒のさまざまな相談に対応できるよう、スクールカウンセラー、カウンセリング・コーディネーター、キャンパスエイド(茨城大学大学院生)が配置されており、きめ細かな対応をしています。高校生活や社会生活に不安を抱いている生徒も安心して通学できる体制を整えています。
久保田隆校長以下幹部教師の説明を聴取した後、一年次の道徳の授業を参観しました。生命の尊さを考える~いのちの水、赤ちゃんポスト~をテーマにした授業は、担当教師のオリジナル教材を使って進められていました。限られた時間内に、様々な工夫をしながら、生徒に命の尊さを考えさせようとする担当教師の姿が印象的でした。
鹿嶋警察署では、管内の犯罪発生状況やその対応策などについて説明聴取、意見交換を行いました。特に議員からは、鹿嶋警察署管内の神栖市は刑法犯の発生数、交通事故の件数なども多く、地元に神栖警察署の開設を求める声が高いことが強調されました。
その後、鹿島港の安全を守る「水上警備派出所」を訪れ、警備艇「ときわ」に実際に乗船し、鹿島港内を巡回しました。水上警備派出所は1971年5月、鹿島臨海工業地帯の住友金属鹿島製鉄所内の一画を借りて開所。その後76年に東深芝の港公園近くに移り、鹿島海上保安署などと協力しながら、30年以上にわたり鹿島港湾や沿岸沿いの警備、水難事故防止に当たってきました。警備艇「ときわ」は、鹿島港では3代目の警備艇。FRP製で全長15.6m、最大速力28ノット、定員は13名です。