昨年末(平成20年12月20日)、北関東自動車道の桜川西IC~真岡IC間の14.9キロが開通し、常磐道と東北道が直結されました。これにより、茨城県の常陸那珂港と群馬県までを結ぶ北関東の大動脈の150キロ余りの8割が完成することになり、新時代の三県連携による地域活性化が大いに期待されています。
1月14日、井手よしひろ県議は、この影響を県企画部よりヒアリングを行いました。それによると、北関東道(都賀IC=茨城町東ICの上下線)の12月24~1月4日の利用台数1日平均は、前年比45.4%増の約2万4207台(前年は1万6648台)に上ったことが分かりました。また、北関東道に直結する東水戸道路も、1万802台(前年:8690台)と前年比24.3%となりました。(参考のために常磐道は前年比102.8%でした)
北関東道沿線の主な施設の観光客の入り込み状況は、笠間市内の出雲大社が10万人(前年9万人)と11.1%増となりました。笠間稲荷は81万人、彩初釜市2万人と前年並みとなりました。
大洗町では、大洗磯前神社の初詣客が21万人(前年20万人)5%増、アクアワールド大洗水族館が3万4039人(3万1905人)と6.7%増となりました。
さらに、ひたちなか市では、那珂湊のおさかな市場が8万9330人(前年7万4548人)と19.8%増、国営ひたち海浜公園が6540人(前年1060人)と6倍増となりました。
アクアワールド大洗水族館で、駐車車両のナンバー調査(12月28日実施)を行ったところ、①水戸ナンバー21.4%(前年27.5%)、②宇都宮16.2%(8.6%)、③土浦9.5%(14.0%)、④とちぎ9.4%(5.2%)、⑤群馬5.4%(2.6%)と、栃木・群馬両県のシュアが2倍程度に増加しています。
北関東道沿線では、北関東地域からの集客を当て込んで、大洗リゾートアウトレットが増床を計画するなど、大規模商業施設間の競争も激化も予想されます。友部ジャンクション直近に立地予定のイオンの大規模ショッピングセンター計画も注目されるところです。
さらに、来春3月予定の「茨城空港」も、北関東道効果によってその正否が左右されると言っても過言ではありません。
(写真上:北関東道笠間西IC付近、写真下:桜川西IC~真岡IC間の開通テープカット)