9月に入っても猛烈な暑さが続いています。
7月8月の水戸市内の最高気温と熱中症で救急搬送された人数を、グラフにしてみました。最高気温が30度を超えると、熱中症の患者数が激増します。2ヶ月間で1170人(7月490人、8月680人)あまりが病院に搬送され、7名(7月6人、8月1人)の方がなくなっています。
こうした状況を受けて、公明党は9月1日、救急医療活動の強化や、高齢者、低所得者への対応などを盛り込んだ「猛暑対策ビジョン2010」を発表しました。
ビジョンを発表した斉藤鉄夫党政調会長は、「温暖化を抑制する対策と、猛暑(被害)への対処に、しっかり対応していかなければいけない」として、「直接的な熱中症対策、ヒートアイランド対策などのまちづくり、温暖化対策(の三つ)を視野に入れたビジョンをとりまとめた」と説明しました。
公明党猛暑対策ビジョンの柱は、(1)救急医療活動の強化(2)小・中学校のエコスクール、クールスクール事業の展開(3)地域社会の協働的仕組みの形成(4)農畜産物の被害対策(5)ヒートアイランド対策(6)熱を有効利用する“活熱”に向けた具体策の展開(7)猛暑都市間の連携強化(8)熱環境の情報収集、データベースの整備(9)地球温暖化対策の強化――の9項目です。
具体的には、熱中症対策として、119番通報時に緊急レベルが判断できるようなマニュアル作成をはじめ、熱中症注意情報の機敏な提供など熱環境に関する情報管理・通知システムの強化、生活保護世帯への夏季加算制度の創設などを盛り込んでいます。また、小中高等学校の教室冷房化なども喫緊の課題です。