茨城県内では、風しん患者が例年の患者数に比べ多く報告されています。今年の患者の傾向は、30歳から40歳の男性が40%を占め、また、患者の8割以上が予防接種歴が「ない」又は、「不明」の方です。
妊婦、とくに妊娠初期(12週くらいまで)の女性が風しんにかかると、胎児にも感染し、耳が聞こえにくい、目が見えにくい、生まれつき心臓に病気がある、発達がゆっくりしているなど「先天性風しん症候群」という病気にかかってしまう恐れがあり、妊婦は感染しないよう十分な注意が必要です。
妊婦や妊娠の可能性のある方への感染を予防するには、同居の家族(夫や子どもなど)から感染することも考慮し、家族の方が風しんにかからないようにすることが重要です。
風しんは特効薬がなく、感染を防ぐ唯一の方法は予防接種です。風しんにかかったことがある方又は予防接種を受けたことが確実な方、あるいは、風しんの抗体があることが確認できた方以外は、多くの方に予防接種を受けていただくことをおすすめします。なお、妊娠中は風しんの予防接種を受けることはできません。
こうした状況を受けて、県内の44市町村中20市町村が風しんの予防接種への補助を行う事を決めています。(井手よしひろ県議らの要請を受けて茨城県が6月3日現在でまとめたものです)
6月4日、下妻市も風しんの予防接種に半額の公費助成を行う事になりました。これで21市町村に増えました。