9月19日、井手よしひろ県議は、県議会予算特別委員会で、「いばキラTV」の一層の充実を訴えました。
いばキラTVは、茨城の魅力度向上のキラーコンテンツです。いばキラTVは、まもなく開局から2年を迎えます。一日平均の視聴数は、開局した平成24年10月が5365人であったのに対し、今年8月には16205人と約3倍に増加しました。
年度別の一日平均視聴数でみると、平成24年度は3426人、平成25年度は7746人、今年度は8月未までで14320人であり、開局以降、大きく増加しています。開局の際に設定した目標は「1日視聴数1万人以上」であり、その目標は今年2月以降達成している状況です。
いばキラTVの運営には、年間約2億3000万円の予算が必要です。その財源は国の震災復興等緊急雇用基金で捻出されており、来年度平成27年度で終了予定となっています。
井手県議は、やっと軌道に乗ってきた感があるいばキラTVですが、来年度以降の方向性について、県の担当部長(理事兼政策審議監)に質問しました。
インターネット動画は、新たな広報媒体として発展していく可能性を秘めている
理事兼政策審議監は以下のように答弁しました。
いばキラTVは、全国で唯一民間の県域テレビ局がない本県においては、緊急時も含め県民に対し、広く映像情報を発信できるツールとして重要であると考えられること。また、スマートフォンなどの普及を背景に個人のインターネット利用が、一層拡大していく中で、いぼキラTVそのものの視聴も増えておりまして、外出先でも手軽に楽しむことのできるインターネット動画は、新たな広報媒体として発展していく可能性を秘めているのではないかということなどから、私といたしまして来年度以降もこうした可能性を追求していきたいという思いがあります。
しかしながら、いばキラTVを運営していく上での大きな課題といたしましては、委員もご案内のとおり、現在の財源でございます国の震災等緊急雇用対応事業の終了が近づいておりますが、県財政は極めて厳しいく、この事業に多額の一般財源を充当すると小うことは大変厳しい状況です。また、本年度の一日平均視聴数は1万4000件を超えていますが、本県の人口や世帯数と比べると、費用対効果の面からは、視聴数を更に拡大していく必要があることなどが課題ではないかと考えています。
したがいまして、これらの課題を解決していくことが、いばキラTVの継続にとって不可欠であると考えています。現在、メディア関係者や幅広い世代の県民代表者等をメンバーとした意見交換会を本年8月に立ち上げ、いばキラTVのこれまでの評価や今後の方向性などにつきまして、ご意見をいただいています。
今後、この意見交換でのご議論などを参考にし、いばキラTVの来年度以降の方向性について検討してまいりたいと考えております。
いばキラTVの先駆的な取り組みにブレーキかかかることは許されない
これに対して井手県議は、以下のようにいばキラTVの充実・発展を訴えました。
財政的な裏付けである国の緊急雇用基金が、平成27年度で終了することは理解いたします。
しかし、そのことで、いばキラTVの先駆的な取り組みにブレーキかかかることは許されないと思います。費用対効果について、冷静に分析することは重要ですが、広報戦略は定量化できない側面があり、創意と工夫によって、この事業を一層発展させていただきたいと、強く求めます。