御前山村の合併相手を決める住民投票が2月29日行われました。
結果は、「大宮地域」と合併する2,357票、「城北地域」と合併する944票となり、圧倒的多数で規定方針の通り、大宮町・山方町・美和村・緒川村の5町村が実現することになりました。
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御前山村の合併相手について村民の意思を問う住民投票が29日、投開票され、「大宮地域」(大宮、山方、美和、緒川の4町村)が、「城北地域」(常北、桂、七会の3町村)を約1400票差で上回った。現在大詰めを迎えている大宮地域との合併協議がこれまで通り進められることが決定的になった。当日の投票資格者数は3840人。投票率は86.69%で、条例で投票が有効になると定められた60%を超えた。
今回の住民投票は、今までの合併議論が住民にあまり伝わってこなかったことが最大の要因です。
住民投票の選挙戦では、「大宮」「城北」両派がお互いの主張をぶつけ合いました。
「大宮」推進派は、「大宮と合併すると市になり、町村より補助金が多い」「大宮に総合病院ができる」。「城北合併は、合併特例法期限に間に合わず、財政上の有利な特典が受けられない」と城北派を批判しました。
一方、「城北」派は「城北の先には水戸との合併がある」「大宮は人口が減り、城北は人口が増える」「合併しなくても、病院は利用できるし、赤字になれば地元負担になる約束」「特例法の特典は延長される」などと反論しました。さらに、「大宮の幹線は国道118号。 御前山の生命線、国道123号整備は、城北合併でないと進まない」「水道料、介護保険料などは大宮が割高。将来は、住民の負担増になりかねない」と主張しました。
本来こういった議論は、合併協議の入り口で具体的に村民に提示されなくてはいけない問題です。
結果的に住民投票によって、こうした住民にとってどちらとの合併がメリットが多いのかという議論が出来たことは良かったのかもしれません。
村民の感情的対立が早期に修復されることを期待します。(写真は御前山村役場)