日立市は新年度、国と県の補助を受けケーブルテレビ(CATV)の整備を行うことになりました。
光ファイバーにより、企業や各家庭に放送や大容量のデータ通信が出来る基盤整備を行います。多チャンネルのテレビ番組の視聴、インターネットの高速接続が可能で、電話料金も加入者間は無料になります。開設予定の民間企業(ZTV:本社三重県津市)に資本参加し、第三セクター方式でサービスを実施する計画です。当初は、市中心部の7700世帯を対象にします。
この事業は総務省の「新世代地域ケーブルテレビ施設整備事業」として計画。民間企業の整備事業費4億4000万円のうち、4分の1は国が補助、県と日立市が各8分の1を補助します。県と日立市は新年度予算案に、必要額を計上しました。
ケーブルテレビ整備を計画する企業はZTV(本社三重県津市、田村憲司社長)。三重県を中心に和歌山、滋賀、奈良の各県にサービスエリアを拡大。独自の情報番組なども制作しています。
日立市内にスタジオや送受信装置を設置し、光ケーブル(幹線)、同軸ケーブル(分配線)など伝送路を整備、家庭や企業などに放送や高速通信サービスを行います。必要な機材や職員も地元で調達、採用する予定です。
加入した家庭や企業では、テレビは約30チャンネルが視聴でき、パソコンでの高速送受信のインターネット接続も可能となります。加入者同士の通話(IP電話)は使い放題・無料となります。未加入者に対しても全国3分8円で通話できます。
市役所にスタジオを設置すれば、行政情報をリアルタイムで放送でき、交通情報や防災などにも役立ちます。「日立市だけのコミュニティテレビ」が実現します。
加入するには約5万円掛かる見込みですが、開業当初は割り引きも検討します。市も普及させるための助成を検討中です。利用料は月額3000円。インターネットの利用は4800円程度です。
また、このCATV網で市内の公共施設が一気に光ファイバー網で結ばれる可能性もあります。市役所の支所をはじめ小中学校、コミュニティセンターセンターなどの施設をCTAVで結べば、様々な市民サービスに活用することが出来ます。
井手県議らは、十王地域を含めた日立・十王の全世帯78500世帯に光ファイバーを張り巡らせ、最先端の情報通信都市づくりを主張してきました。そのためには、CATVで整備すると23億5000万円程度の予算が必要になります。今回認められた予算はその1割程度です。(国の補助はまだ認められていません)
このために、井手県議ら公明党は、「日立市の活性化と情報格差解消のための事業推進を求める要望書」を3月2日に樫村千秋日立市長に提出しました。この要望には8108名に上る多数の市民の賛同署名が寄せられていています。
いずれにせよ日立市は、新年度からCATV事業という新たな活性化施策に挑戦することになります。
M.S様
温かいコメントありがとうございます。
その後、紆余曲折もありましたが、
当初予定していたZTVが進出を断念したため、
同社の前副社長を迎えて、第三セクターの新会社JWAYを設立いたしました。
地元企業からの出資も得て、平成17年度中に日立市全域のサービス提供を目指しているところです。
今後ともご支援頂けますよう、よろしくお願いします。
なお、この詳細記事は以下にございます。
http://blog.hitachi-net.jp/archives/5124372.html
はじめまして、現在私は神奈川県内のケーブルテレビ局に8年勤務しておりますが、たまたま貴殿のホームページを拝見し、日立市で次世代CATVの計画があることを知りまして大変興味を持ちました。今までIT化がなかなか実現できなかった地域の皆様へわずかながらでもITのすばらしさを広める力になれたらと考えるようになりました。しばらくの間注目していきたいと思います。