介護保険の運営団体である市町村や広域連合組織のうち、2003年度に給付額が保険料などの収入を上回り、実質赤字となった団体が170にのぼることが日本経済新聞の調査で判明しました。
介護保険では保険料などが不足した場合、市町村などが都道府県の財政安定化基金から借り入れて赤字を補填する仕組みになっています。全体の6.2%にあたる163市町村と7団体が借り入れしたことがわかりました。赤字額に相当する借入総額は43億円に上ります。
2007年度の介護保険制度の見直し時期にあたり、財政構造の再検討が喫緊の課題となっています。
ちなみに茨城県内の財政安定化基金の貸し付け状況は(2001、02年度)は以下の通りです。2003年度の貸し付け実績はありません。(県内のすべての自治体、広域連合が黒字決算でした。)
市町村名 | 貸付金 | 交付金 | |
H13年度 | H14年度 | H14年度 | |
内原町 | 900万円 | ||
友部町 | 490万円 | 2285万円 | 970万円 |
七会村 | 240万円 | ||
岩瀬町 | 2000万円 | ||
東海村 | 1200万円 | 110万円 | |
大宮町 | 510万円 | ||
山方町 | 1900万円 | 200万円 | |
美和村 | 186万円 | ||
大子町 | 1100万円 | 1780万円 | |
総和町 | 450万円 | 1350万円 | 290万円 |
三和町 | 200万円 | 2691万円 | 260万円 |
茨城県合計 | 4140万円 | 1億3350万円 | 1630万円 |
☆貸付金については3カ年で償還することになっています。