日本道路公団は、1月11日よりETCによる高速道路での料金割引きを実施します。割引は自動料金収受システム(ETC)の利用者だけが対象となります。
割引方法は、利用額に応じてポイントがたまる「マイレージ割引」と、通勤時間帯や早朝、深夜などの時間帯限定の「時間帯割引」の2本立てです。なお、従来のETCの前納割引は廃止されます。
種 別 | 割 引 内 容 | |
利用実績割引 | マイレージ割引 | 毎回の利用額に応じたポイントの蓄積を通じて、一般利用者に幅広く還元。一定期間(2年間)の累積利用額に応じて割引し、最大、従来のETC前納割引率(13.8%)を確保する |
大口利用者対象割引 | 高速自動車国道の大口利用者に引き続き利用促進を図る観点から、従来の別納割引(別納プレート)に代わる制度を創設。毎月の車両1台当たりの利用金額に応じた割引については、一般利用者との格差を是正。特に大口の契約者に対しては割引を上乗せしては割引を上乗する | |
時間帯割引 | 通勤割引 | 大都市を除く地方で、通勤時間帯(例えば6~9時、17~20時)に短距離利用(100㎞以内)の5割引を実施し、高速国道の有効活用を促進する |
早朝深夜割引 | 大都市部で、早朝及び深夜(例えば22~6時)の短距離利用(100㎞以内)の5割引を実施し、高速国道の昼夜の利用バランスを適正化を図る | |
深夜割引 | 深夜時間帯(0時~4時)の3割引を実施し、高速国道の夜間利用を促進する |
地方の通勤時間帯の一般道の渋滞緩和と、大都市での高速夜間利用を促進するため、地域と時間帯に応じた割引制度も導入されます。午前0時~4時には全区間で30%割引。東京、大阪の近郊の高速道路では午後10時~午前6時の早朝・深夜に、地方では午前6時~9時と午後5時~8時の通勤時間帯にいずれも50%割り引きます。
運送業者などの大口利用者向けには、不正利用が目立った別納割引制度(別納プレート)に代わるものとして、車両1台の利用額ごとに割り引く制度を導入します。
ETCによる限定的な割引きですが、井手県議らが主張した常磐道の通勤時間帯の5割引きが制度として実現することになりました。
