境町では、合併問題に端を発した町議会解散を問う住民投票が告示されています。5月9日には、境町議会の解散決議のための臨時会の招集が請求されました。
しかし、この臨時議会の請求が、5月12日現在、井手よしひろ県議の電話による問い合わせで、正式には受理されていないということが判明しました。
この事情は、地元田山ふみお町議のブログ「境町臨時会を再度請求」に詳しく説明されています。いわく、「本日、議会の臨時会の開会を5人の議員で再度請求をしてきました。町長からは、議員の全員協議会を開いて、その上で全会一致の自主解散の動議がだされることが望ましいとの答えではありました」とあります。
地方自治法では、臨時会は議員定数の4分の1以上の者が付議の理由を示して、議会の召集の請求をすることがでるとされています。(第101条第1項)
したがって、本来であれば5月9日の時点で町長は速やかに臨時議会の招集の手続きを行わなくてはなりません。臨時議会で自主解散が認められるか否かは、議員の判断です。その議会の解散を恣意的に操作することは、地方自治法の精神に明らかに反していると思います。
5月19日には、住民投票前最後の臨時議会が予定されているとの情報もありますが、この臨時議会に自主解散の動議が上程されるかどうかも定かではありません。
「自主解散の動議が上程されれば、誰が自主解散に賛成で、誰が反対か明確になってしまう。だから、何としてもこの議題は議会にかけたくないのだ」そんな声が町民から聞こえ始めています。
住民投票前の臨時議会は開催されないようです。5月19日に開催されたのは全員協議会でした。席上、10名の議員から自主解散に反対の旨の意思表示があったそうです。
自主解散を議決する臨時会の招集を求めた5名の議員は、「臨時議会を招集しても自主解散を決めることは数的に無理である」「臨時議会を開催すると定数をまた20人に戻す動議が出るおそれがある」などの理由で、正式な請求をあきらめることにした模様です。