来春から茨城県内の県立高校は、どの地域からでも受験できるようになります。いままで、5学区に分かれていたため、隣接する学区から受験する場合、学区外定員が30%と制限されていました。高校1学区制、来春から導入決定
朝日新聞(asahi.comマイタウン茨城2005/7/28)
県教委は7月27日、県立高校の通学区域を廃止し、入試を全県1学区制とすることを決めた。来春の入試から、中学生は居住地域に制限されず、自由に志願先を選べるようになる。
学区の廃止については、川俣勝慶県教育長から諮問された県立高校入学者選抜方法協議会(谷島英一委員長)が19日、答申書を提出していた。
27日の委員会では、「中学生に学校選択の自由が保障されるべきだ」「魅力的な学校づくりの推進につながる」「つくばエクスプレスの開通など交通体系の変化に対応する必要がある」などとする答申の内容を全会一致で議決した。
現在は全県5通学区制で、全日制普通科では隣接する通学区からの入学枠が30%まで認められているが、来春の入試からこの制限がなくなる。単位制を導入した高校や総合学科など一部の学校、学科では、すでに通学区の制限をなくしている。
特に、つくばを中心とする第5学区の生徒が、土浦の高校(第4学区)を受験したとの希望が強かったようです。ちなみに、東大への進学率だけで見ると県立高校でのトップは土浦一高であり、つくば在住の生徒の受験希望が多く寄せられていました。
一部には競争が激しくなり、高校間の格差が広がるとの指摘もありますが、自分の統制にあった高校を自分が選択できる可能性は広まり、茨城の教育にとってプラスになるもと期待されます。
<関連ブログ>茨城県の県立高校、来春より全県一学区制へ(現状の学区割りが掲載されています)