12月上旬に渡米し臓器移植へ
11月30日、腸の難病から、肝臓と小腸の移植が必要で、その資金を捻出するため行われていた募金活動が、目標の1億3000万円を突破したことが公表されました。水海道市の会社員神達良司さんの長女、彩花(あやか)ちゃん(11カ月)は、腸に重い病気を患い、余命数カ月と宣告されています。知人らが、「あやかちゃんを救う会」を結成して、募金活動を行っていました。救う会の第2回総会が30日、水海道市内で開かれ、同日までに1億3858万5726円の募金が寄せられてことが報告されました。
11月29日には、米国の渡航・治療な保証金(デポジット)を前払いしており、早ければ12月8日か9日かにも渡米する予定です。
地元紙の報道によると、募金活動は県内外計50所で街頭募金活動が実施されたほか、1800カ所に募金箱を設置されました。励ましのメールが約1000通寄せられたということです。
彩花ちゃんのご両親からのメッセージ
あやかちゃんを救う会HPからの引用(2005/11/30)
「あやかちゃんを救う会」の皆様、ならびに彩花を応援して下さっている全国(海外)の皆様、このたびは多大なご支援・ご協力を頂き、誠にありがとうございます。皆様のご協力のおかげで、昨日医療デポジットの送金をこんなにも早く済ませて頂けました。本当に本当に心より御礼申し上げます。
『救う会』の設立当初より、常に時間との闘いでした。彩花に残された時間が少ない中、記者会見から約二週間で医療デポジットを募金で集めて下さり、送金して頂けたことは、すべて皆様のお力と、”彩花を助けてあげたい”というお気持ちが全国に広まったからだと思います。
皆様の貴重なお時間を割いて頂き、寒い中街頭募金に力を注いで下さり、言葉でしかお礼を申し上げられなく、すみません。
彩花は、大垣市民病院より慶應義塾大学病院に転院してきた頃、人口肛門からの出血量が今までにない程多く、病状が日々変化していきました。移植前の全身に及ぶ検査も、体力のない彩花にとっては辛いものでした。時には、尿の出が悪くなり、むくみがひどくなったり、腹水がかなり溜まっておなかがパンパンになったりと、「これからどうなってしまうのだろう」という不安の中での日々でした。
しかし、彩花の生命力は強く、小さな細い体で本当によく頑張ってくれています。
今は、人口肛門からの出血も治まりつつあります。むくみがある時は、全身パンパンになってしまいますし、改善されるとすごく痩せてやつれて見えます。腹水は依然溜まっていますが、記者会見の頃よりは改善傾向だと思います。また再開された15ccのミルクは、いつもあっという間に飲んでしまいます。その”飲みたい”という力強さが、彩花にとっての”生きたい”という表れだと感じています。その彩花の強い生命力を信じるしかありません。
まずは、渡米というスタート地点まで、皆様が連れて来てくださいました。ここからは、家族三人でマイアミで頑張ってきます。皆様からの力強い励ましを頂いて、彩花の生命力もパワーアップしていると思います。
すべて皆様のお力のお蔭です。本当にありがとうございました。
平成17年11月30日
神達良司・宏美