民主党から除籍された西村衆院議員は辞職すべし
民主党の西村真悟衆院議員(比例近畿ブロック。11月28日、民主党が除籍処分)が、非弁活動の容疑で逮捕されました。弁護士資格のない秘書に、自らの名義を貸し、その見返りに数千万円の報酬を得ていた疑いが持たれています。
民主党国会議員をめぐる不祥事は一向に止まりません。10月、神奈川10区で落選した計屋圭宏前衆院議員が、秘書に運動員を買収させたとして、公選法違反容疑(買収)で逮捕されたほか、衆院愛知7区で落選した小林憲司前衆院議員が9月の総選挙後、覚せい剤を隠し持っていたとして現行犯逮捕されました。比例四国ブロックで復活当選を果たした五島正規衆院議員は公選法違反(買収)で政策秘書らが逮捕、起訴され連座制の適用による失職の可能性も大きくなっています。五島氏に対して、民主党の前原誠司代表は議員辞職勧告の処分を行う方針を表明しました。
民主党の不祥事の深刻さは、この3カ月で前職2人、現職1人と、3人もの逮捕者を出したことだけでなく、覚せい剤、買収、非弁活動と、犯罪が多岐にわたっていることです。
民主党の逮捕者3ヶ月で3人、問われる自浄機能
不祥事続発の背景として、民主党が寄り合い所帯であることが指摘されています。旧自由党、旧民社党、旧社民党系などのグループに分かれ、党執行部の指導性やチェック機能が働いていません。
前原代表は「党の体質に問題があるとは思っていない」というが、公設秘書の名義借りや学歴詐称を含め、同党国会議員をめぐる犯罪のオンパレードを国民にどう説明するのか。野党第一党として、あまりにもお粗末です。民主党は政府与党を批判する前に、自らの所属議員に対する市道・教育体制を確立する責任があります。
一方、不祥事の連鎖は民主党に限りません。与党の自民党も同様です。
03年12月には、近藤浩、新井正則の両現職新人議員2人が、同年11月の衆院選での公選法違反容疑で相次いで逮捕されました。04年7月には、日本歯科医師会の会長選に絡む業務上横領容疑などで吉田幸弘・元衆院議員が逮捕さました。今年3月にも、中西一善衆院議員が強制わいせつの現行犯で逮捕され、辞職しています。
与野党を超えて、国会議員の綱紀粛正、政治家改革が本当は一番必要なのではないでしょうか。
9月 古賀潤一郎衆院議員が学歴詐称問題で議員辞職
11月 都築譲衆院議員が選挙違反事件で議員辞職
12月 鎌田さゆり衆院議員が選挙違反事件で議員辞職
05年4月 今野東衆院議員が選挙違反事件で議員辞職
9月 小林憲司前衆院議員が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕
10月 計屋圭宏前衆院議員が公選法違反容疑で逮捕
11月 西村真悟衆院議員が弁護士法違反容疑で逮捕
04年 7月 吉田幸弘元衆院議員が日本歯科医師会の会長選に絡む業務上横領容疑などで逮捕
05年 3月 中西一善衆院議員が強制わいせつの現行犯で逮捕