4団地556戸でアスベスト使用、環境調査では異常なし
健康被害が懸念されるアスベスト使用問題で、県は県営住宅14団地の「吹付けひる石」の使用状況を調査した結果を公表しました。
この「吹付けひる石」は、バーミキュライトとも呼ばれ、アスベストにセメント等の結合材と水を加え混合し、吹付け機を用いて吹付けたものです。昭和30年頃から50年頃までに、壁や天井等の防火・耐火・吸音性能等を確保するため、幅広く用いられました。
吹付けひる石を使用している調査対象の14団地(100棟1767戸)の内、アスベストの含有が認められて団地が4団地(36棟556戸)あることが判明しまました。アスベスト使用が確認されたのは、ひばり団地(土浦市:6棟210戸)、手代木団地(つくば市:10棟64戸)、六番池団地(水戸市:7棟90戸)、会神原団地(水戸市:13棟192戸)4団地です。ひばりと手代木はアスベスト含有率が1%以下でしたが、六番池と会神原は最大1.8%の含有率がありました。室内環境調査の結果は1リットル当たり0.2本で、一般の大気と同程度(1リットル当たり0.21~0.23本)であり、県では「異常はないと考えられる」としています。
県では、住民の不安を解消するために、12月3日に六番池団地と会神原団地で、4日にはひばり団地、手代木団地で住民への説明会を開催しました。今後、さらに実態調査を行った上で、室内大気中に1リットル当たり10本以上のアスベストが検出された場合は、除去工事を行います。