茨城県の県土づくりの基本となる新たな県総合計画の策定作業が進められています。昨年(2005年)12月には、中間取りまとめが公表され、2月中には全体計画が決定されることになっています。県総合計画は、基本構想、基本計画、地域計画の3部構成となっています。
この中で、地域計画編の地域区分に注目が集まっています。昨年12月に行われた策定部会では、地域区分について議論が交わされました。
それによると、市町村合併の進展や高速道路網の整備、TX(つくばエクスプレス)の開通による広範な波及効果などを勘案して、現行の5区分(県北・県央・県西・県南・鹿行)を2~3区分(例えば県北部地域と県南部地域)に大区分とするとの意見が大勢を占めたようです。
こうした審議会の議論には、井手よしひろ県議ら県北の県議会議員からは異論が噴出しています。
TXの開通等により自律的な発展が見込まれる県南地区と基幹産業の低迷によって少子高齢化の影響が顕著に現れている県北地域という2つの区分にした場合、よりその格差を際立たせることになるのではないかという懸念があります。また、2区分という大きな区分の地域計画編が果たして必要なのかという疑問もあります。
井手県議らは、定着している従来通りの5区分での、より具体的な地域計画編の取りまとめを強く求めていきたいと考えています。