平成21年度中の民間供用化開港をめざす百里飛行場の愛称が「茨城空港」(英語表記はIBARAKI AIRPORT)に決定しました。全国公募で集まった中から百里飛行場利用促進懇話会が絞り込み、最終的に県が決定しました。
県は「首都圏の北の玄関口として全国における知名度を高める」ことを目的に昨年7月から約1カ月半にわたり愛称を募集し、全国から8266件の応募がありました。名称案の上位には、1.水戸空港(763件)、2.百里空港(329件)、3.茨城空港(190件)などとなり、懇話会では上位3件に茨城百里空港、霞ケ浦空港を加えた5案を県に推薦しました。
1月16日の定例記者会見で橋本昌知事は、本県の空港であることが誰にでも分かることや、簡潔で分かりやすいこと、英語表記でも長すぎないことなどを上げて、「茨城空港」に落ち着くまでの経緯を説明しました。
また、橋本知事は開港予定を2年後に控え、航空大手2社が採算の取れない地方路線の減便や廃止を相次いで打ち出すなど、厳しい現状を踏まえた上で、「かなり厳しいとは言われているが、可能性がないわけではない。定期航空路線が就航できるよう、できる限り努力する」と述べました。そのうえで、昨年(平成17年)新たに開港した新北九州空港や神戸空港に当てられた国の予算分が、新年度「茨城空港」整備に向けても予算付けされることに強い期待感をにじませました。
「茨城空港」の課題は、なんといってもアクセス道路の整備に他なりません。開港予定の21年度に東関東道茨城ジャンクション(JCT)~茨城町南インター(IC)が開通予定で、常磐道からの幹線道路整備も進めていますが、東関道の茨城町南IC~鉾田ICの開通予定は27年度にずれ込む予定で、一刻も早い交通体系整備が望まれます。
参考:「百里飛行場の愛称が決定!」茨城県の公式HPより