5月5日はこどもの日、県内の子どもの数を県統計課がまとめ公表しました。それによると、0歳から14歳までの子どもの数は、41万5555人(男子:21万3168人、女子:20万2387人)で、県総人口に占める割合は14.0%と過去最低を更新しました。
人口に占める子どもの割合が高い市町村は①東海村(16.8%)②神栖市(16.3%)③ひたちなか市(16.0%)④守谷市(15.9%)の順となっています。逆に、低いのは①利根町(10.0%)②大子町(10.3%)③河内町(11.7%)④取手市(11.8%)-となりました。
大正9年から5年ごとに行われる国勢調査結果では、こどもの人口割合が、もっとも高かったのは昭和10年の38.9%で、その後、年々低下しています。
平成12年には、こどもの人口が45万8501人となり、国勢調査始まって以来初めて50万人を下回って、こどもの人口割合は15.4%まで低下しました。さらに平成17年には、こどもの人口割合は平成12年より1.2ポイント低下し、14.2%になりました。
子育て環境の整備が急務
さて、4月29日付けの朝日新聞(be on Sunday)に、女性が一生に産む子どもの数が多い自治体のランクが紹介されていました。それによると、トップは沖縄県多良間村の3.14人(合計特殊出生率、98から02年の平均、厚生労働省人口動態統計)でした。多良間村は、宮古島と石垣島とのほぼ中間に位置し、面積19.39k㎡の楕円形をした多良間島と、約8km離れた面積2.153k㎡のさつまいもの形をした水納島の2つの島からなりたちます。499世帯、1,441人(平成15年)が住んでします。この多良間村を筆頭に、子だくさんの自治体の上位19位までが島嶼部でした。
その理由を同紙では、「夫や近所の人が子育てに協力する、野菜を近隣から譲り受けるなど生活費が安い、子どもを大事にする価値観といった要因が大きかった」、「都会では失われた人と人とのきずなが、島にはまだ色濃く残っているのではないか」という、国立保健医療科学院の福島富士子さんの言葉を紹介しています。
地域の子育て環境の整備が、一番の少子化対策であるようです。
■女性が生涯に産む子どもの数の上位10自治体
沖縄県多良間村 | 3.14人 |
鹿児島県天城町 | 2.81 |
東京都神津島村 | 2.51 |
鹿児島県伊仙町 | 2.47 |
沖縄県下地町(宮古島市) | 2.45 |
鹿児島県和泊町 | 2.42 |
鹿児島県徳之島町 | 2.41 |
長崎県美津島町(対馬市) | 2.39 |
長崎県上県町(対馬市) | 2.39 |
長崎県石田町(壱岐市) | 2.39 |
(98~02年の平均。カッコ内は現在の自治体名)