神栖署の新設、ひたちなか東署、つくば北署の統合を指摘
6月6日、「茨城県警察における警察署等再編整備を考える懇話会」(以下「懇話会」と記述します)は、警察署等の再編整備に向けての提言書を公表しました。「懇話会」は、今年1月、県内の治安回復と県民が安心して暮らせる地域社会を確立するために、警察署や交番・駐在所などの再編整備の検討を行うために、県警本部長のもとに7名の委員をもって立ち上げられました。
「懇話会」の提言によると、犯罪が多発し、早急に治安対策を講ずる必要があるにもかかわらず、その行政区域内に警察署が設置されていない地域については、早急に警察署の新設を検討するよう提案しています。具体的には、「神栖市」と「守谷市」の2市を指摘しました。特に、神栖市は人口1人当たりの刑法犯認知件数が県内ワースト2、凶悪犯の認知件数がワースト1であることや、担当する神栖市が、南北に43kmと細長く県境に接しているなどとして、神栖警察署の新設を早急に検討すべきとしています。「守谷市」については、人口や面積を勘案すると単独での新設は困難として、守谷市を管轄する「取手署」の立て替え時に、守谷市寄りへの移転を提案しました。
一方、警察官の定員が50名未満の小規模警察署においては、隣接署への統合を進め、集約化を行うべきと述べています。また、市町村合併によって同一市に2カ所の警察署が配置されている場合は統合すべきとしています。具体的には、「ひたちなか東警察署」を「ひたちなか西警察署」に、「つくば北警察署」を「つくば中央警察署」に統合すべきと提案しました。
さらに、治安の実態と警察署の設置場所がそぐわない警察署として「桜川警察署」「古河警察署」「境警察署」の3警察署が指摘されました。将来の建て替え時に、適正な所在地に配置されるべきであるとしています。