4月11日、日立市平和通りの夜桜を観に行きました。すでに盛りは過ぎて、葉桜になりかけた木々も多くなっていましたが、スポットライトに照らされた桜は荘厳な雰囲気を演出していました。
さて、日立市では5年後に340万人の観光客を見込んで、観光振興計画を策定しました。
この計画は、観光資源を生かした交流やにぎわい創出による地域活性化を狙いに、2008年度を初年度とする5カ年の計画です。「歴史ある産業・桜・海を生かし、交流と協働ではぐくむもてなしのまち」を理念に、5つの基本方針を決定し、方針に沿って具体的施策や事業を示しました。
5つの基本方針は、①観光資源を生かした魅力、②市民協働で交流を生むもてなし、③分かりやすく魅力ある情報を発信、④多様な連携で相乗効果を生む、⑤地域ブランドを活用・創出する--です。
観光資源を生かした魅力は、市特有の「日立紅寒」をはじめとする桜を中心に、産業観光ツアーやビーチスポーツを実施。市民協働は環境美化などのボランティア活動推進や観光ガイドを育成するほか、もてなしの意識の啓発、ご当地検定を実施するなどとしています。魅力ある情報発信は、観光案内所や案内表示板を設置。市出身者などの著名人を観光大使に任命してPRを図る。コンビニやガソリンスタンドなどには、観光パンフレットを配布し、外国人向けのパンフなども作成するとしました。連携による相乗効果は、近隣自治体との密接な情報交換で、広域観光ルートを創出。観光協会の組織強化と産官学との連携を図ることなどが計画されています。地域ブランドの活用は、日立ブランド認証制度の創設、観光案内所に物産館機能を持たせる。あんこう鍋やサクラダコ、ポポーワインなどの知名度を高めたり、新たな名物料理も検討することにしています。
こうした基本方針に則り、06年に約307万人だった観光客を、12年には340万人に増加させ、日帰り客の観光消費額は107億円、宿泊客は55億円とする具体的な目標を掲げました。