16 thoughts on “漁業者の一斉休漁が訴えたもの

  1. 仲卸のめがねにかなわなかった魚を、買参人が大量にやすく買いたたき、
    スーパーで薄利多売をするという構図だ。
    魚の質にこだわるなら魚屋で、
    そこそこの質の魚を安く買いたいならスーパーということになる。

  2. 伝統的なセリに代わって、市場内流通の主流となっているのが、
    荷受と直接交渉をして、売買契約をする「相対」と呼ばれる取引方法だ。
    相対で荷受と取引できるのは、仲卸と買参人である。
    買参人は、荷受と直接取引に参加できる資格である。
    買参人は、仲卸のように場内に店舗を持たずに、
    スーパーなどの量販店や水産専門商社向けに大口の買い付けを行う。

  3. 結果として、市場を通らない取引が伸びているのだ。
    すでに8割近い魚がセリや入札を経ないで取引されているのだ。
    特筆すべきは鮮魚のセリ・入札取引の割合の減少だろう。
    15年の間に60%から、38%へと低下している。
    もっともセリが効果的と思われる鮮魚で、セリ・入札離れが起きているのだ。

  4. ■実はもう8割近い魚はセリを通していない
    ◆多様化する水産物流通 http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2008/06/post_359.html
    増加する市場外流通
    市場を通る魚の割合が急速に減少している。
    スーパーマーケットは独自の情報網と大口の消費者ならではの購買力で、
    生産者と直接取引をすることができる。

  5. 「日本の漁業は、セリを通して複雑な流通経路をたどるため、燃料高騰分などの経費を反映させにくい」
    「複雑な流通経路が存在するため中間コストが掛かり、流通改革を進めるにしても時間が掛かるために今の燃料価格の高騰に対応できない」
    と報道されるが…

  6. 今回の燃油高騰をきっかけに、世界の漁業はより持続的な方向に変わろうとしている。
    税金で非持続的な漁業を維持しようとしているような馬鹿な国は、日本と韓国ぐらいだろう。
    納税者がこれで納得するとは思えないのだが、
    政府は漁業と心中するつもりなのだろうか?

  7. ニュージーランドは、古いカナダの漁船を使って利益を出している。
    燃費がよいからではなく、資源管理によって、魚を高水準に保ちつつ、
    市場価値が高い大きな魚のみを捕っているからだ。
    日本のように、未成魚から根こそぎ獲るような漁業で利益を出している国など無い。
    燃費が10%良くなっても、今のままでは経営は成り立たない。
    このまま、ずるずると補助金付けにして、産業を駄目にするだけだろう。

  8. EUの補助金は、長期的な漁業の構造改善のための費用ですが、
    日本の補助金は、非持続的な現在の漁業を維持するためのばらまきであって、
    全くの捨て銭といえるでしょう。
    日本には魚がいないんだから、休漁をして資源回復をした方が
    長期的な食糧供給にはプラスです。
    木が無いのに、木こりを増やしても、しょうがないだろうに。

  9. ■木が無いのに、木こりを増やしても、しょうがない
    ◆http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2008/07/post_385.html
    額もすごいけど、内容はもっとすごい。
    「燃料使用量を10%以上削減」なんて、現在の漁業の壊滅的な生産性の低さからすると、誤差みたいなモノです。

  10. →”関係漁業者の反発が大きく”と書いてある。漁業関係者にも原因があるというはっきりとした事実
    ◆(下の部分が参考になる)石油高騰の問題 http://openblog.meblog.biz/article/1189534.html

  11. ◆漁火を考える…イカ釣り集魚灯の改善を(2) http://mirai00.hp.infoseek.co.jp/ika2.html
     農林水産省へのメール (2001.3.23)
     また、水中集魚灯の使用については、いか釣り漁船間でも、他の漁業種類との間でも効率的になりすぎることやいか以外の魚種も集魚されるなどから関係漁業者の反発が大きく、使用についての合意形成が出来にくい状況にあります。

  12.  所有するサンマ棒受け網漁船「東海丸」(9.7トン)の集魚灯を電球から発光ダイオード(LED)に切り替えたからだ。水揚げ量も3割アップしたという。
    内村さんは、「天候の要因もあり、すべてがLED集魚灯のためとは言えない。だが、LEDの威力は実感した」と笑顔を見せた。

  13. ◆省エネ集魚灯の威力 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1200365011824_02/news/20080519-OYT8T00272.htm
     浜中町の浜中漁協所属の内村武夫さん(73)は年間重油消費量を約8万4000リットルから約3万6000リットルと、6割近く減らすことに成功した。

  14.  街路灯1000本ぶんに相魔キる光を放つ強烈な漁火も、実際に海面に届くのはその10%程度にすぎず、イカがいる水深50~300mという漁獲深度に届くのは、海面に届いた光の、さらに0.001%ほどにすぎません。
     現状の「漁火」を用いたイカ釣り漁業は、きわめてエネルギー効率が悪く、燃料と経費の多大な浪費とともに、多量の二酸化炭素を発生し、同時に非常に広範かつ重度の「光害」を生じさせています。

  15. ◆漁火を考える…イカ釣り集魚灯の改善を(1) http://mirai00.hp.infoseek.co.jp/ika1.html
    3.無為な光害発生・浪費の構造
     最近の国道街路照明は、フルカットオフ型1本180Wですから、イカ釣り漁船1隻あたり、街路灯1000本ぶんの電力を消費していることになります。

  16. ■「EUでの漁業への緊急支援1000億円」を勘違いしている人が多い
     「受給した漁業者が 6カ月以内に省エネや従業員削減を行わなかった場合、受給金の返還を命じる」と明記しており、対応できない漁業者は事実上廃業。
    ◆漁業に緊急支援1000億円 燃料高騰で欧州委提案 http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20080709D2M0901B09.html

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