骨髄移植の実績が12月3日、1万例を突破しました。また、さい帯血移植は、12月2日に5000例に到達しています。
こうした成果は、善意の骨髄提供者およびさい帯血を提供してくださった妊婦のみなさまをはじめ、医療関係者、ボランティアの皆さまのご努力の賜物です。
骨髄移植推進財団によると、骨髄移植ドナー登録制度は1992年1月に発足し、93年1月に移植が始まりました。骨髄バンクのドナー登録者は約32万7000人(2008年11月末)です。一方、い帯血移植では、5年間で2万件の保存公開数を達成したものの、依然として細胞数のより多いさい帯血の確保に努めています。11月末のさい帯血保存公開数は、30,845個です。
骨髄バンク、さい帯血バンクの登録者も増えていますが、未だに移植を待つ登録患者数は約2400人おり、一層の運動の推進が必要です。
骨髄移植は1970年代に確立され、日本では1980年から血縁のドナーから実施されるようになりました。骨髄移植を行うためにはHLA型(白血球の型)の一致が不可欠ですが、HLA型が一番合いやすい兄弟姉妹では4分の1、他人では数百~数万分の一でしか一致しません。そのため、提供者を見出せない患者さんやご家族から、善意の骨髄提供者からの移植を仲介する骨髄バンク設立の要望が高まり、1991年12月、公的骨髄バンクである骨髄移植推進財団が設立されました。
一方、さい帯にも骨髄同様の造血機能がある細胞が多く含まれていることが分かり、1994年に国内初のさい帯血移植が行われ、1995年には神奈川さい帯血バンクが設立されました。2001年、当時国内にあった9つのバンクは「さい帯血バンクネットワーク」として運営されることになり、現在は11のバンクが事業に参画しています。骨髄移植もさい帯血移植も造血幹細胞の移植であり、両バンクは白血病などの血液疾患の患者の救命のため、それぞれ事業を行っています。
骨髄バンクによる最初の非血縁者間骨髄移植が実施された1993年1月から約16年の年月を経て今年、骨髄移植は1万例に達し、さい帯血バンクでは1997年2月の実施から12年目にあたる本年5千例に到達しまいした。これにより、両バンクを通じこれまでに1万5千人もの患者さんが生きるチャンスを得たことになります。
この骨髄バンク、さい帯血バンクについて公明党は、設立当初から積極的に支援を行ってきました。骨髄移植に際しての公務員の休暇制度の導入や、さい帯血移植に対する健康保健適用は、公明党の実績として高く評価されています。また、井手よしひろ県議も、骨髄バンクを支援するいばらきの会の顧問として、さい帯血移植推進のネットサポーターとしてお手伝いさせていただいてきました。今後とも、移植を必要とする方が全て移植を受けられるよう、努力してまいります。
参考:骨髄移植推進財団のプレスリリース(2008/12/4)
参考:骨髄移植推進財団のHP
参考:日本さい帯血ネットワークのHP