4月28日、井手よしひろ県議は笠間市の滞在型市民農園「笠間クラインガルテン」を訪問しました。
クラインガルテン(Kleingarten)はドイツ語で「小さな庭」。19世紀半ば、ドイツをはじめヨーロッパ諸国で、庭を持てない都市生活者のために郊外に市民農園をつくる運動が始まり、これがクラインガルテンとよばれるようになりました。本場ヨーロッパのクラインガルテンは、単なる菜園にとどまらず、コミュニティ形成の場として、また重要な緑地空間として都市計画の中に位置づけられており、市民生活の向上や健康増進に大きな役割を担ってきました。
笠間市では、都市と農村の交流を推進し、地域振興にもつなげようと2001年に「笠間クラインガルテン」をオープンさせました。1区画の敷地は約300平方メートル。この中に約30平方メートルのラウベ(簡易宿泊施設)1棟と約100平方メートルの菜園、芝生があります。ラウベにはキッチン、バス、トイレ、ロフトが完備しています。年間利用料は40万円で、光熱水費は実費負担、備え付けの農機具使用は無料となっています。3組以上の家族や友人など、グループでの共同利用が原則で、利用期間は1年単位(4月~翌3月)、最長5年間の更新が可能です。
「笠間クラインガルテン」の入村式が、今年は4月18日に開催されました。オープン九年目の今年は空いた6区画に10倍以上の62組の応募がありました。併設している日帰り市民農園も全50区画が開園以来初めて利用者で一杯になりました。
視察をした井手県議は、たまたま居合わせたガルテナーの方と懇談。笠間の魅力などをお伺いしました。「何と言っても、農協が管理しているのが魅力。地元の方々との交流も大きな楽しみ」と語ってくださいました。
参考:笠間クラインガルテンのHP