民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体による土地購入をめぐる疑惑で、東京地検特捜部は小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」や個人事務所、大手ゼネコン鹿島などへの家宅捜索を一斉に始めました。
小沢一郎幹事長の政治資金をめぐる疑惑は、4つに整理することが出来ます。小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」が平成16年に土地を購入した際に、その資金を政治資金報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法の違反の疑いが持たれています。
小沢幹事長側は、銀行から定期預金を担保に4億円を借りて、不動産を購入したと説明しています。しかし、これには説明されていない4つの疑惑があります。1.なぜ複数の口座に分散させたのか、2.なぜ現金で払えたのに4億円の融資を銀行から受けたか、3.平成16年に土地を購入したのになぜ登記は平成17年のしたのか、4.そもそも4億円の資金の出所をどこだったのか、との4点です。
東京地検は、国会が始まると捜査がストップするため、あえてこの時期に強制捜査に着手したと考えられます。
小沢幹事長は13日夜、名古屋市内で開かれた民主党愛知県連のパーティーであいさつし、「私ごとで若干おわびしなければなりません。私の政治団体のことで大変ご迷惑をおかけしました」と陳謝しました。しかし、「私どもは決して法に触れるようなことをしたつもりはありません。それは国民も理解してくれたと思う。ですからこそ、政権を我々に与えてくれたのではないでしょうか」と述べと報道されています。選挙の洗礼を受けたから、国民の理解を得ているという言い方は、政治家の常套手段です。「選挙で勝とうが、政権と取ろうが、悪いことは悪い」、結論は単純明快なはずです。小沢一郎幹事長は、速やかに議員バッチをはずすべきです。