井手よしひろ県議が、昨年9月議会で提案した北関東3県のドクターヘリ広域連携協定が3月19日に締結されることになりました。
協定の名称は、「茨城県、栃木県及び群馬県ドクターヘリ広域連携に係わる基本協定」とし、平成23年4月1日より運用を開始します。
対象地域は、各々の基地病院から半径50キロを目安として決定されました。茨城県が栃木県のドクターヘリの出動を受けるのは、県央、県西の5つの消防本部。常陸大宮市、水戸市、笠間市、筑西広域市町村圏事務組合(筑西、結城、桜川の3市)、茨城西南地方広域市町村圏事務組合の下妻市と八千代町のエリアとなりました。一方、茨城県のドクターヘリが出動する地域は、栃木県の芳賀地区広域行政事務組合、南那須地区広域行政事務組合、塩谷広域行政組合の3地域となります。栃木県と群馬県も相互にドクターヘリの支援を行います。
出動の要件は、○重複要請によって自県のドクターヘリが出動できないとき、○多数の傷病者が発生し自県のドクターヘリだけでは対応できないとき、などとなっています。また、出動に伴う費用については、互助の精神から他県には求めないことになりました。
茨城県のドクターヘリは、昨年(平成22年)7月1日に運航を開始しました。3月6日現在で、316件の出動要請があり、このうち254回出動しました。重複要請が現在までに16件もあり、今回広域連携の対象となった地域では2件ありました。
こうしたドクターヘリの3県広域連携は、全国でも初めての試みであり、その効果が高く期待されています。