被災松送り火 “不安の声”で中止
NHKニュース(2011/8/7)
震災で亡くなった人たちのために、岩手県陸前高田市の「高田松原」の松で作ったまきを京都の「大文字五山の送り火」で燃やそうという計画が、「放射性物質の影響が不安だ」という声が京都市などに相次いで寄せられ、中止されることになりました。
この計画は、京都市の送り火の保存会が、津波でなぎ倒された陸前高田市の国の名勝「高田松原」の松で作ったまきを燃やそうと準備を進めてきました。およそ400本のまきには、陸前高田市の被災者が、失った家族への思いや復興にかける決意などを書き込んでいます。ところがこの計画に対して、保存会や京都市などに「被災地の松を燃やすと放射性物質が出るのではないか」などといった不安の声が数十件寄せられました。保存会や京都市は念のため放射性物質の検査を行い、問題がないことを確認しましたが、不安を完全に取り除くことは難しいとして中止を決めました。薪を集めた陸前高田市の鈴木繁治さんは「被災者の思いをかなえれず、残念で言葉になりませんが、不安に思っている人がいるのも事実ですし、しかたがないです」と話していました。計画を進めてきた保存会は、まきに書いたことばを別の木に書き写して燃やすことにしています。

故人の御霊を鎮めようというお盆の伝統行事。その日本の精神文化が、心ない人々の声で踏みにじられて思いがします。
「子供に後遺症が出たらどうなるのか」「琵琶湖の水が飲めなくなる」といった声が京都市などに寄せられたという。果たしてこうした声を寄せた人は、福島原発から約180キロ離れた陸前高田市がどこにあるのかさえ分かっているのだろうか?
さらに、こうした愚かな声を是とした京都市の対応にも大いに疑問を感じます。「がんばれ東北!がんばれ東日本!」という言葉は、京都の人々には単なるかけ声だけなのだろうか。
(写真は陸前高田の「高田松原」にたった一本だけ残った「高田の一本松」:井手よしひろ県議撮影)
(2011年8月12日更新)
陸前高田市の津波で倒れた松を、京都五山送り火の護摩木として使用する問題で、京都市は薪の表皮から放射性セシウムが検出されたため、使用を中止すると発表しました。
テレビ報道によると、門川大作京都市長は「薪から放射性物質が検出されないことが使用の前提。(セシウムが)出た以上、断念せざるを得ない。陸前高田市をはじめ、被災地の皆様に悲しい思いをさせてしまい、心を痛めている」と説明しました。
京都市は、陸前高田の松から護摩木500本を通じて調達し、検査会社に依頼して全ての放射線量を調査。表皮からセシウム134、セシウム137を合わせて、平均1キロあたり1130ベクレルが検出されました。
原因は、長期間、屋外に置かれていたためとみられるという。内部からは検出されませんでした。
このブログには、マスコミ報道とともに多くのコメントを頂戴しました。一切、原文に手を加えず、そのまま掲載したします。
東日本大震災の被災県にも関わらず、「東北3県」
という言葉によって茨城県の被害が矮小化されています。茨城県の風評被害は12年前のJCO事故と相まって凄まじいものです。 その渦中で闘っておられる井出議員の心中は、静岡県民である私や、京都府民には全くもって計り知れない、悲しみと苦悩の激流なのではないでしょうか。
それを踏まえた上で、やはり井手議員に今回の件について、元茨城県民としても何かコメントをいただきたいと期待しています。
その上で、「放射能モグラ叩き」はやめて欲しい。
限られた、行政の予算の中で、放射線レベルの高いもの、市民生活に近い汚染から順に除染していかなければならない。
低レベル汚染の食品の放射線レベルに一喜一憂する前に、自分たちの1日の生活全体から、汚染度の高い部分を取り除くことが大事。
朝起きたら、水道の水は10秒間ぐらい出しっぱなしにする。
これで、放射性物質はかなり減る。掃除をするときは、マスク、三角巾、手袋着用。
そういう日々の努力を重ねた上で、
今一度、井手議員の言葉を噛みしめたい。
下水道の汚泥の放射線レベルが凄まじい。
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/600/85282.html
案の定セシウムが検出され放射能汚染松であることが証明されましたが、「心ない」などと京都の人を中傷したことなどについてコメントはないのでしょうか?
私は茨城県人ですが、もちろん同情すべきはすべきであり、出来るだけの支援はするべきです。しかし、危険なものをしっかり認識するのは必要です。180km離れていれば安全のような言い方をしていますが、例えば
http://www.kakehashi.or.jp/?page_id=430
等を見て下さい。200km、300km離れていても汚染は進んでいます。茨城も放射能に汚染されていますが、誰も食品を全て調べ安全なものを子供達に供給しようとしていません(危険は証明されていませんが、安全もしっかりと証明されてはいません。特に内部被爆に関しては。であれば、或る程度はっきりするまで危険なものは少なくとも子供には与えるべきでは有りません)。政府の規準では無く、子供は年間1msl以上は被爆させない、47ベクレル以上の検出された食品は食べさせない(根拠:ベラルーシの対応)という対応が必要です。結局松からもセシウムは検出されたでは無いですか(前の松もストロンチウム検出の話も有ります。これはソースも無いので主張しませんが)。
子供達を掛けに使わないで下さい(安全と証明されていないものを与える)。茨城は岩手よりもっと危険な状態なはずです。井出先生の親族、子孫たちもみな被爆し、もし、チェルノブイリで実際に活動された方の個人的報告が正しければ(ロシアに歪曲されていない)、25年後くらいには、あちこちに、死なないまでも何かしら生きるのをかなり苦しくなる病気を背負う人々があふれる事になりかねません。今なら、食品による体内被爆を管理して避け、除染を徹底すればそのような悲劇をかなり抑えられる筈ですから。その数年間のうちに福島の原発も放射性物質の放出が停められるでしょうし。
是非先生のような行動力の有る方に、危険を認識してもらい、県民の安全のために行動してもらいたいと思い書かせて頂きました。
京都の送り火は、地元の人たちのお盆の行事ですよ。
「全国」の故人の御霊を鎮めるための行事ではありません。
自分の家の仏壇に、他人の位牌を置いて手を合わせる人なんていないでしょう。
第一、今回の企画に京都も岩手も参加していなかった。
福井県と大分県に住む第三者が勝手に行動を起こし、両者に被害をもたらせたのです。
冷静になれば、すべて分かることだと思います。
送り火は、あの世へと帰って行く霊を送る行事だから、送る人がその場にいなければ話になりません。
だから、岩手の人は岩手でお送りするのが常識。
ちなみに、京都は率先して福島県の避難者を受けられて支援しています。
多分、東京などより早かったと思いますよ。
●がれきから放射性物質 岩手・陸前高田市 (2011.8.10 13:30 産経ニュース)http://sankei.jp.msn.com/life/news/110810/trd11081013310011-n1.htm(陸前高田市のがれきから、1キログラム 当たり1480ベクレルの放射性セシウムが検出された)
●7月27日付の文部科学省及び栃木県による航空機モニタリングの測定結果 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/07/27/1305819_0727.pdf (8ページ目)
遠いから大丈夫?
お勉強が足りません。
愚かな声とは、よく言ってくれましたね?
お盆の日本の精神文化…そこまでご存知なのに、迎え火が岩手で送り火が京都はおかしいとおもわないのでしょうか…。
こちらこそ、こんなに怒ったことはないという日々でしたよ。さて、検出されて中止になりましたけど?
報道されていることを鵜呑みにせず、もう少し背景を調べてから発言するべきです。
風評被害だと訴えたら、危険なものでもなんでもまかり通るような風潮が恐ろしいです。
今回の顛末のまとめ↓
http://www14.atwiki.jp/kyoto-henkouhoudou/
結局松から放射性物質が検出されまして、京都市民の不安の声は事実だったわけですけど。
今回の件で福島の伊達市長といい、京都・陸前高田の方と関係ない人達ほど風評被害風評被害と喚いていて、異常と感じました。
あなたがたは一種の集団ヒステリーですね。
大文字送り火が見える場所に住む京都人です。
京都人でも、これほどの怒り、嘆きを覚える事は久々です。
今日は、朝から、抗議の京都人の電話が、市役所、観光課などに殺到しています。
たった数十のクレームだけで、中止を決めたということですが、大きな団体からのクレームがあって、圧力に屈したのでしょうか?
保存会の方の、本当の気持ちは違うと信じたいです。