質、量とも全国一を誇る特産のメロンをアピールしようと、茨城県は5月、6月をいばらき「ハッピー・メロン・シーズン」と名付け、県内外で一大キャンペーン活動を行うことになりました。
茨城県は、平成23年のメロンの生産量がおよそ4万3200トンと、圧倒的な全国一のメロンの産地です。
ことしは、これまで各団体ごとに行っていたPRを「ハッピー・メロン・シーズン」と題して、統一して戦略的に行うことになり、5月1日、県庁でキャンペーンの総合プロジューサーの藤原浩さん(いばらき食のアドバイザー・いばらき大使)を中心に、山口やちゑ副知事や農協、JRの担当者らが記者会見を開きました。
会見には、タレントで、いばらき大使のアントキの猪木さんも乱入?「県産メロンをぜひ食べて下さい」とPRしました。藤原さんは「全国の生産地を回ったが、茨城のメロンは香りがよく、日本が誇る農産物です。県内外の人に食べてもらい魅力を知っていただきたい」と語りました。
統一キャンペーンは、今月から来月末まで行われ、常磐自動車道の友部サービスエリアやJR水戸駅と上野駅の改札口前でメロンの試食販売を行ったり、三越日本橋店で橋本知事が自らメロンのトップセールスを行ったりすることになっています。
まず、キックオフイベントとして、5月2日と3日、銀座の茨城マルシェでメロンの試食、食べ放題が行われます。
なぜ、茨城は質・量とも日本一のメロン産地なのか
おいしいメロン作りに欠かせないのは、水はけの良い土地と昼夜の気温差が大きい気候です。茨城県を代表するメロン産地である鉾田市、茨城町、鹿嶋市は、鹿島灘に面し1年を通じて温暖で昼夜の温度差があります。
また、土壌は水はけのよい火山灰土(関東ローム)で、まさにメロン作りに適した土地といえます。より自然に近い方法で、ビニールで被膜したかまぼこ形のパイプハウスでの栽培が行われています。
豊かな味と美しいネット(網目模様)を作りあげるために、メロンは実をつけてから収穫するまでの2ヶ月間、きめ細かな管理を必要とします。生産者は外出もままならぬほど、手間暇かけてメロンを育てています。
恵まれた土地でたっぷり愛情を注がれて育ったいばらきメロンは、見た目の美しさに加え、しまった果肉と豊かな風味に富んだメロンなのです。
(写真は、いばらきのメロンの1番バーターともいえる“オトメメロン”。アンデスメロンに先駆けて4月ごろから出荷されます。 糖度が高く爽やかな甘さと、ホワイトグリーンの美しい果肉が特徴です)