4月2日、茨城県はこの4月から改訂される県内市町村の介護保険料を取りまとめ、公表しました。65歳以上の介護保険料は、県平均で676円値上げされ、月額5204円になりました。県内44市町村全て引き上げられ、平均引き上げ率は平均14.9%となりました。月額5000千円を超える自治体が29市町村に上ります。
介護保険料は原則3年に一度見直されます。今回の改訂は2015~17年度(第6期)分です。介護保険が導入された2000年度、県平均の月額は2393円でスタートしました。その後、2613円、3461円、3717円、4528円と改定されるごとに引き上げられました。介護保険は、その利用者の増加とサービス内容の充実の中、増額改定が続いています。
市町村別で介護保険料が最も高くなったのは大洗町で、前期(2012~2014年度)から25.9%(1230円)引き上げられ5980円となりました。このほか5000円台は水戸市の5900円、つくば市の5892円など29市町村です。逆に最も低いのは、城里町と美浦村の4500円で、大洗町との差は1480円あります。
前期からの引き上げ率の最高は28.6%の坂東市で、4160円から5350円となりました。20%を超えたのが坂東市を含めて10市町あり、一方で東海村は0.8%で最も低く、前々期まで3期連続で最高額だった守谷市は1.7%の引き上げにとどめました。
介護保険サービスは利用者負担が1割で、残りの額の50%(全体の45%)を保険料で賄い、国と県、市町村が50%(全体の45%)を負担します。今期からは40~64歳の負担割合が29%から28%に減る一方、65歳以上は21%から22%になったことも、今回の引き上げの要因になっています。
被保険者が支払う保険料はそれぞれの所得によって異なり、最大45%に減額されます。