絵本「大煙突とさくらのまち」が完成しまし、2月23日の大煙突フェスティバルでお披露目され、日立市教育委員長に贈呈されました。一冊1000円でインターネットなどで販売いたします。
参考:絵本「大煙突とさくらのまち」の販売サイト
日立市では100年前、銅山の煙害問題を住民と企業が協力し、世界一高い煙突を建てることで解決した史実があります。荒廃した山にオオシマザクラを始めとする木々を約1000万本植樹することで緑を取り戻し、まちにソメイヨシノを植えたことが、日立のさくらのルーツです。
日立のまちの大切な記憶である、この「大煙突とさくらの物語」を次世代の子どもたちに語り伝えていきたいという思いから、2021 年に紙芝居『大煙突とさくらのまち』を制作し、日立市内の小学校と茨城県内各地の図書館に寄贈しました。
2023 年には「大煙突とさくらの物語がなぜ実現したか」、「現在にどうつながっているか」、「未来にどう活かせるか」を詳しく学べるよう、『大煙突とさくらのまち読本』を制作し、こちらも日立市内の小中学校と図書館に寄贈しました。
そして、絵本『だいえんとつとさくらのまち』を、大煙突とさくらの物語を、より小さな子どもたちにも気軽に読んでもらいたいという思いから、紙芝居『大煙突とさくらのまち』を元に制作しました。
日立で生まれ育ったすべての子どもたちが、この史実を自分たちのまちの誇るべき歴史として語れるようになり、「大煙突とさくらの物語」を通じて、日立の未来をワクワクするものにしていってくれることを願っています。
絵本「大煙突とさくらのまち」
文:佐々木 ひとみ(ささき ひとみ)
茨城県日立市出身。仙台市在住。『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)で椋鳩十文学賞を受賞(映画『ゆずの葉ゆれて』原作)。作品に『兄ちゃんは戦国武将!』(くもん出版)、『ストーリーで楽しむ伝記 伊達政宗』(岩崎書店)などがある。
絵:栗城 みちの(くりき みちの)
福島県会津出身。仙台市在住。1990 年頃よりフリー。教材、企業カレンダー、銀行地下鉄看板、企業テレビコマーシャル、幼稚園イメージキャラクターなどに採用。水彩、鉛筆、色鉛筆などを使用した手描きの絵を得意としている。
発行 大煙突とさくら100 年プロジェクト
〒317-0052 日立市東滑川町5丁目10-1
印刷 日立高速印刷株式会社
体裁 B5判、40頁
この絵本は、令和5年度および6年度「茨城県企業連携型NPO活動支援事業」のもと、茨城県および「AYA’SLABORATORY」、「JX金属株式会社」のご協力によって制作されました。