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ポスト・パンダ時代へ――白浜町の挑戦と希望、そして日立市の今後の展開

管理者 2025年5月21日


 2025年6月28日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されているジャイアントパンダ4頭が、中国へ返還されることが決まりました。30年にわたり白浜を訪れる人々の心を癒し続けてきたパンダたちとの別れに、全国から惜別の声が寄せられています。
 このニュースが報じられるやいなや、ゴールデンウィークの白浜は「パンダに最後に会いたい」という観光客で大賑わいとなり、地元の宿泊施設は通常の約3倍の予約が殺到。満室状態が続きました。  しかし、その賑わいの裏では、観光客減少への深い懸念が広がっています。
 白浜町の大江康弘町長も「白浜はパンダに依存していた。今後を想像するのが難しい」と率直な危機感を語っておられます。こうした状況を受けて、町や観光協会は“ポスト・パンダ”の時代に向けたさまざまな対策を始動させています。


和歌山県白浜町役場
 私も、5月20日に白浜町役場を訪問し、町長公室長をはじめ関係職員の皆様から、これまでの経緯や今後のまちづくり、観光振興策などについて直接お話をうかがう機会を得ました。その中で強く印象に残ったのは、「パンダの返還は大きな節目である一方、これを契機として“次の白浜”をどうつくるかに挑戦していく」という前向きな姿勢でした。町としては、パンダ人気に甘んじるのではなく、温泉や海、歴史・文化といった本来の地域資源にもう一度光を当て、持続可能な観光地をめざす強い意志を感じました。
 その一環として、南紀白浜観光協会は、首都圏からの航空券と宿泊をセットにした割引クーポンの配布を開始。また、人気のパンダ柄列車「パンダくろしお」号の運行継続や、駅前のパンダ像や看板の維持など、パンダの記憶を町全体で残しながら観光地としての認知度を保つ取り組みも続けられています。
 アドベンチャーワールドでも、“パンダだけじゃない動物園”への進化が進められています。約500羽のペンギンたちや、迫力あるサファリゾーン、人気のイルカショー「マリンライブ」など、既存の魅力に加え、2025年5月からはイルカと自由に遊べる新アトラクション「Play with Dolphin」もスタートしました。こうした取り組みを通じて、パンダに依存しない観光の新たな柱を築こうという努力が重ねられています。

白良浜海岸
 さらに、白浜のもう一つの宝である温泉や海の魅力も再発信されています。白浜温泉は有馬、道後と並ぶ日本三古湯の一つで、白良浜や三段壁といった絶景も多くの人々を惹きつけます。町としては、温泉街を核とした「歩いて楽しめる観光地」づくりを推進し、足湯ラリーや文化イベントなども通じて新たな観光体験を提供していこうとしています。
 地元経済への影響は避けられません。宿泊業や土産物店など、パンダを目当てにしていた事業者からは不安の声があがっていますが、町としては特産品販売や地域イベントの拡充など、観光だけでなく地場産業の振興にも力を入れていく方針です。
 茨城県日立市では、大井川和彦知事のリーダーシップのもと、パンダ誘致の運動が活発化しており、地域振興の切り札として、白浜町のこれまでの歩みや「ポスト・パンダ」への取り組みは大いに参考になります。
 パンダと歩んできた白浜の30年の歴史は、単なる動物飼育にとどまらず、地域と観光のあり方を考える一つのモデルでもありました。その30年を冷静に総括し、次につなげていかなければなりません。

良浜
良浜(らうひん)
2000年9⽉6⽇生まれ(24歳)、メス
アドベンチャーワールドで初めて誕生したジャイアントパンダです。​幼い頃の性格は非常にやんちゃで、運動場のタイヤやボールで遊ぶことが大好きでした。​「良浜」は、優しい母親として多くの子どもを育て、⺟親である「梅梅(めいめい)」に負けないくらい⼦育てが上⼿なお⺟さんパンダになりました。

彩浜
彩浜(さいひん)
2018年8月14日生まれ、メス
アドベンチャーワールドで最も小さく生まれたパンダとして誕生(出生時:75g)しました。良浜(らうひん)の深い愛情を受け、懸命に生き、けが・病気ひとつなく、すくすく成長しています。

ラブパンダ館
パンダラブ館(PAND LAVE)
ジャイアントパンダ「結浜」「楓浜」が暮らしているパンダラブ館。5月20日は入場まで70分以上掛かりました。

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井手よしひろです。 茨城県の県政情報、 地元のローカルな話題を 発信しています。 6期24年にわたり 茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
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