取手競輪から水戸・土浦両市が2005年3月一杯で撤退することが正式に決定しました。
取手競輪は年間12回開催され、これまでは茨城県が8回、水戸と土浦市の組合が3回、取手市が1回、レースを主催してきました。しかし、車券の売り上げ不振などから、水戸と土浦の二市組合の収支は2002年度から赤字に転落し、昨年6月、本年度末で組合を解散することを決め、その後の取手競輪の運営について、県と交渉を続けてきました。
取手競輪場には、窓口係員ら395人が働いており、水戸・土浦のレース開催分の打ち切りは、従業員の雇用問題に直結します。また、競輪は一会場あたり年12回開催が原則であり、取手競輪での開催レースが年9回に減れば、取手競輪のファン離れの懸念もありました。
そのために、水戸・土浦の開催レースを県が肩代わりする方向で交渉が進んでいました。県は、土浦・水戸の赤字レースを肩代わりする代わりに、当面の経費と従業員らに将来的に支払う退職金(離職餞別金)についても、両市に応分の負担を求めていました。
交渉の結果、経費の赤字補てんについては、7億3000万円、離職餞別金負担については2億円を支払うことで合意しました。
県開催分は、現状では黒字が出ていますが、今後、衛星テレビやインターネット中継などを通して電話・ネット投票の活用、メジャーなレースの誘致などで売り上げ拡大を目指す方針です。
参考:取手競輪のホームページ