5月10日、井手よしひろ県議は、株式会社に学校設立を認める「教育特区」を活用して、高萩市赤浜に本年度開校した「ウィザス高校」を視察しました。井手県議は、生駒富男副理事長、木村尚文副校長、石川一樹教頭から設立の理念や経過、今後の整備計画などの説明を受けました。
「ウィザス高校」は、不登校や中途退学者などを受け入れる広域通信制単位制高校で、大学検定予備校などを経営する大阪市の民間会社「株式会社ウィザス」の100%子会社「株式会社ハーモニック」が設立しました。平成16年3月に、小泉総理大臣が進める構造改革特区事業の認定を受けたことにより、全国初の株式会社による広域通信単位制高等学校として設置が認められました。
高萩市赤浜の市住宅公社所有地約4300平方メートルを、高萩市より借り受け、鉄骨2階建て校舎約1500平方メートルを建設し、この4月に最初の入学生を迎え入れました。
また、通常の単位制高校で20単位まで認められているボランティア活動や農業体験学習などの校外活動の単位取得上限が、教育特区により30単位に引き上げられ、半年に一度行われる三泊四日の「集中スクーリング」では、学校周辺での農業や林業、陶芸の体験や、ボランティア活動など、バラエティーに富んだカリキュラムが用意されているのも大きな特色です。
さらに、「ウィザス高校」は、全国どこからでも入学し学習できることから、インターネットによる学習支援システムを充実させています。このインターネットの接続基盤として、井手県議らが整備を進めたIBBN(いばらきブロードバンドネットワーク)が活用されています。
「ウィザス高校」を訪問して、まず始めに驚いたことは、教室が明るくて開放的なことです。「こんにちは」「いらっしゃいませ」と、職員や先生までが気軽に出迎えの声を掛けてくれます。「ウィザス高校」のウィザスとは「DESIGN AND CREATE YOUR FUTURE WITH US!」の”WITH US”から名付けられてとのことです。生徒と教師、職員が一緒になってに未来を切りひらこうという気概が込められています。
現在の生徒数はすでに1680人を数え、全国28都道府県に36のサテライト教室(学習センター)が設置されています。今後、47都道府県全てにサテライトを設置する予定です。
今日、スクーリングに参加した40人の生徒達は、歴史や物理、体育などの授業を受けていました。通信教育では、味わえない実験や実技の授業に喜々として臨んでいました。
様々な環境のもと、自然豊かな高萩の学舎に集った生徒達が、新たな可能性に挑戦する姿に拍手を贈りながら、校門を後にしました。
(写真下:右から木村副校長、井手県議、石川教頭、ウィザス高校のシンボル巨大地球儀の前での記念撮影)
参考:ウィザス高校のホームページ
日本教育新聞記者の佐原啓仁と申します。ウィザス高校を取材するため、インターネットを検索しておりましたところ、このブログを閲覧させていただくこととなりました。日本教育新聞はその名の通り、教育に関する専門紙ですが、教育問題に関心の深い都道府県議会議員、市町村議会議員のためのページも設けています。そこでお尋ねしたいのですが、なぜ、ウィザス高校を視察されたのでしょうか。場合によっては、井出様に取材協力をお願いできればと考えています。