首都高八潮PAを活用し、100円で都心までスイスイ
6月2日、「八潮パーキングエリアを活用したレール&高速バスライド検討委員会」(国土交通省関東運輸局、国土交通省関東地方整備局、埼玉県、茨城県、八潮市、首都高速道路(株)、首都圏新都市鉄道(株)、茨城交通(株)、日立電鉄交通サービス(株)、関東鉄道(株)、ジェイアールバス関東(株))では、東京に向かう高速バスを首都高速八潮パーキングに設置したバス停に停車させ、渋滞が予測される場合は、つくばエクスプレスに乗り継いで都内に向かってもらう社会実験をスタートすると発表しました。
茨城方面から東京方面へ向かう高速バスは、都心へ向けての渋滞等により、到着時間が大きく遅れる場合があります。関東運輸局によると、八潮PA~向島IC間の所要時間は、高速バスで通常約11分程度ですが、特に午前中は渋滞が激しく、最大約51分もかった例もあります。そのため、東京に向かう上り高速バスの利用者は、「到着時間が予想できない」ため、県内に戻る下りに比べて少ない傾向があります。
そこで、つくばエクスプレス八潮駅に直線距離で約200メートルと近接する首都高速道路八潮パーキングエリアに降車用のバス停を設置し、高速バスからつくばエクスプレスへの乗り継ぎを可能にする実証実験を実施することとなりました。
この実験期間中は、乗り継ぎ利用を希望する利用者に、つくばエクスプレス八潮駅から秋葉原駅までの通常450円の乗車券を、高速バス車内で100円で発売します。つくばTXの八潮駅~秋葉原駅は区間快速で約17分で、抜群の定時制が魅力です。
八潮PA手前で高速バス乗務員が、渋滞情報を乗客に提供。乗り継ぎ客がいる場合は、バス停に停車した後、都心に向かいます。TXに乗り継ぐかどうかは乗客が判断します。そのまま高速バスで都心に行くことも、もちろん可能です。なお、TXに乗り継いだ場合は、自動改札口が通れないので友人改札口を利用することになります。
この実験は、1.「水海道、岩井、猿島発~東京駅行き」、2.「水戸駅発~東京駅、新宿駅行き」、3.「常陸太田、常陸大宮、大子発~東京駅、新宿駅行き」、4.「日立駅、高萩駅発~東京駅行き」の4ルートの上り全便で行います。実験期間は、6月16日~来年3月31日までとなっています。
参考:「八潮パーキングエリアを活用したレール&高速バスライド」のパンフレット(PDF形式)
これは良いアイデアですね。あまり弊害はないように思うので、選択肢が増えるのは歓迎です。
運行予定を守るという観点では、乗降口に自動販売機がなく、乗車時に運転手が手作業で切符や回数券を販売するので、出発地の停留所を通過する時間はいつも数分から10分遅れ気味のように思います。これも、改善の余地があるのでは?
自動販売機設置が難しいなら、JR職員が使っているようなハンディタイプの発券装置を高速バス業界で共同開発する、回数券をインターネットで購入申込可能にする、出発地の圏内だけ、切符販売を取り扱う補助員を配置するなど。