12月13日県議選の投票日から一夜明け、井手よしひろ県議はJR常陸多賀駅前で議会報告を行い、県議選の結果や今後の県政に与える影響などについて語りました。このブログでは、その内容を紹介します。

公明党が擁立した4候補はいずれも激戦を突破し、完全勝利をさせていただきました。
つくば市の現職・田村けい子議員は、共産党の現職、民主党の新人を振り切り当選。土浦市では新人の八島功男氏が、公明伝統の一議席を死守しました。水戸市(城里町を含む)では高崎進議員が、定数7に10人が競う大乱戦を制し2期目の当選を飾りました。
今回の県議選は、民主党への政権交代後初めての都道府県議選で、民主党の議席の帰趨が全国的にも大きく注目されました。民主党は20選挙区に公認・推薦計24人を擁立し、議席の大幅増を目指しました。選挙戦では岡田克也幹事長、鳩山由紀夫前首相、蓮舫行政刷新担当相、大畠章宏経済産業相、玄葉光一郎国家戦略担当相、果ては谷亮子参院議員まで動員して、大幅議席増を目指しました。
しかし、ひたちなか市区で旧社会党時代から日立製作所の労組が守ってきた伝統の議席を失い、那珂市区でも現職が落選。水戸、日立、土浦市の現職3人と、日立、古河、筑西市の新人3人の計6議席にとどまり、実質的には惨敗という結果になりました。
一方自民党は、長老議員の勇退が後を絶たず、山口武平氏、関宗長氏ら現職10人が引退し、名実ともに世代交代の選挙戦となりました。31選挙区に44人を公認・推薦。公認33人、推薦6人が当選し、今後、無所属当選者6人前後が会派入りをすると見込まれ、最終的に改選前の45議席を維持しました。
みんなの党は、自民からくら替えした守谷市区の現職、民主党を離党して選挙戦に臨んだ取手市の新人が議席を獲得しました。
共産党は、つくば市で現職が落選。かろうじて水戸市で唯一議席を守りました。
今回の県議選は二重の意味で、茨城県政に重要な選挙となりました。その一つは、新旧交代の選挙と言うことです。茨城県政のドンといわれた50年以上県議を務めた山口武平氏を含めて、全体で13人のベテラン議員が勇退したことは先に述べましたが、選挙の結果、現職は45人、元職2人、新人18人となりました。 この数は近年にない多い数字で、世代交代が一気に進みました。
多すぎると批判が多い議員定数やその不均衡が問題視されている選挙区割りなど、改善しなくてはなりません。議会と首長の関係など、いわゆる議会基本条例の検討も待ったなしの課題です。こうした問題に議会自らが対応できるか、注目されています。
二つ目は、“民主党政権に対する不信任”という国政に対する茨城県民の声を、明確に表現したことです。
保守王国の茨城にとって、民主党の議席が6という結果は、大きな衝撃をもって迎えられました。茨城には衆参合わせて11人の民主党国会議員がいます。その数の半数しかいない県議。こんな歪な政党が今後生き残れるはずはありません。むしろ、民主党の地方組織からも、国会議員に対する厳しい批判の声が上がっています。地方の声を大事にする政党に、民主党は生まれ変わる必要があります。
いずれにせよ、皆さまから大事な一票をいただき、再選させていただきました。今日より新たな気持ちで、明日の茨城づくりに全力を挙げてまいります。