7月21日から31日まで無料開放、ぜひお出かけください!
7月20日、施設リニューアルと東日本大震災の影響で休館していた日立シビックセンターの科学館と天球劇場の再オープンの内見が開かれました。
天球劇場は2010年10月から、全面リニューアル工事が行われていました。今回の導入されたシステムは、プラネタリウムクリエイター・大平貴之さんが手掛けた新型の『MEGASTAR:メガスター』と呼ばれるシステムです。
メガスターは小学生の頃から一貫してプラネタリウム製作に取り組んできた、大平さんの個人開発によって生み出されました。メガスター以前のプラネタリウムのほとんどが、6~7等級までの恒星、およそ6千~3万個を再現するにとどまっていたのに対し、大平さんの大胆な新発想により、1998年に150万個もの星を映し出すメガスターⅠが開発されました。今回、天球劇場に導入されたシステムは、その発展版で、『メガスターⅡA(ES)』という機種です。投影できる星の数は1500万個となり、天空の天の川の星々の一つひとつを再現できています。
さらに、天球劇場では、アメリカ自然史博物館監修による宇宙データベースを備え、地球から宇宙の果てまでの最も美しい宇宙映像を描き出すデジタルプラネタリウム・大型ドーム映像システム『ユニビュー』が導入されています。
光学式プラネタリウムの「美しい星空」とデジタルプラネタリウムによる「自由自在なシミュレーション」が正確に連動することにより、これまでできなかった演出を行うことができるようになりました。全天の星座を一度に出して動かしたり、月の位相をわかりやすく表現したり、星の動きの軌跡を残すなど、学習効果の高い演出を行うことが可能です。
この新たなシステム導入により天球劇場は、3月19日に再オープンする予定でしたが大震災のため、天球劇場の映像制御コンピューターなどに大きな被害を受け、補修工事を余儀なくされていました。
新しい天球劇場は、明日(7月21日)再開されます。全面改修した天球劇場は最新の映像・音響システムを導入、光学式とデジタル映像を組み合わせた新プラネタリウムで壮大な宇宙の姿を再現します。オープニングプログラムは「宇宙カーニバル」。突然目の前にピエロが現れた!「なになに?広大な宇宙へひとっとび!?」と、ピエロが手を振り上げると、いつの間にか観客が広大な宇宙空間へ誘い込まれます。
なお、再オープンに合わせ、科学館と天球劇場は7月21日から31日まで(7月25日は休館)は入館無料となります。夏休みのスタートは、ぜひ、日立市のシビックセンター天球劇場にお出かけください。
参考:日立シビックセンターの公式HP(天球劇場)
参考:プラネタリウムシステム「メガスター」の詳細