3月13日、県庁がある水戸市笠原地区では、空が“きなこ色”に染る“煙霧”という現象が見られてました。
最近のニュースでは中国からの黄砂やpm2.5、昨年の数倍といわれるスギ花粉などが喧伝されているために、これは大変なことになってきた思っていました。
しかし、水戸地方気象台によると、これは「空気が対流して地表付近のちりなどが巻き上げられる“煙霧”と呼ばれる現象」だそうです。簡単にいえば、土埃!いずれにせよ、あまり気持ちのよいものではありません。
“煙霧”とは15種類ある天気の一種です。“煙霧”は“晴れ”や“雪”と同様天気を表す言葉。15種類の中には、よく聞く“快晴”“晴れ”“霧”といった言葉や、“砂じん嵐”などというあまり耳にしない言葉もあります。
“煙霧”の定義は「肉眼では見えないごく小さい乾いた粒子が大気中に浮遊して視程が10キロ未満の状態」とされています。“煙霧”が現れると太陽光は黄色みを帯びたり赤っぽい色に見えたりするため、「黄砂」と勘違いされます。私自身もその違いをあまり理解していませんでしたが、“黄砂”と“煙霧”は別のものとして扱われいるそうです。“黄砂”は明らかに「大陸の黄土地帯などが発生源」と断定されるものです。発生源や浮遊している物質が特定できない場合は“煙霧”になります。
“黄砂”は、東アジアの砂漠域や黄土地帯から、強風により大気中に舞い上がった黄砂粒子が浮遊しつつ降下する現象です。3月9日から10日にかけて北陸や甲府までで観測された黄砂は、現在まで関東では観測されていません。今日の“煙霧”の発生源は、乾燥した土や砂が、強風で巻き上げられた「土ぼこり」とみられています。