延々7時間の討論=民主は「抵抗政党」に成り下がったのか?
民主党など野党3党は、5月4日の衆参本会議で、年金制度改革関連法案の成立阻止に向け、長時間演説や牛歩などの戦術を行使し、抵抗をエスカレートさせています。
参議院本会議で、森ゆうこ議員は国井正幸参院厚生労働委員長解任決議案の趣旨説明を3時間にわたり延々と続けました。さらに大塚耕平議員は賛成討論に2時間かけた。共産党を合わせると、野党3議員の演説は6時間52分に及びました。まさに、フィリバスター(filibuster)=長時間の演説で、議事進行を妨害する戦術です。
特に森議員は、趣旨説明で、新聞記事をゆっくり読み上げたり、民主党が提出した国会議員年金未納防止法案を説明したりして時間を稼いだ。私ども地方議員が見ても、見苦しいとしか言えない光景です。
衆議院では、衛藤晟一厚労委員長解任決議案をめぐり、民主党議員が牛歩戦術を行いました。
ある意味では民主主義とは議員の数が絶対の力を発揮します。その数の差が歴然としている現状では、民主党をはじめ野党が一矢を報いるすべは、ただ一つ世論=国民の声を見方にすることです。
国民を愚弄する長演説や牛歩で世論を見方にすることは出来ません。
年金改革という国民の最大関心事に、明確な対案が出せなかった民主党は、参院での採決という最後の最後で、また大きなミスを犯したのではないでしょうか。
参議院でのギネス記録を塗り替えた「森ゆう子」議員も、国民金未納だったことがHP上で語られています。
今回の年金審議の混乱を象徴するような結末です。