私には、理解できないニュースが飛び込んできました。イラクで人質となり、その後無事解放された渡辺修孝さんが、国を相手取り損害賠償訴訟を起こしました。自衛隊の派遣と自らが人質になったことへの因果関係をどのように合理的に説明しているのか、訴状を読んでみたい気もします。司法の判断が注目されます。
Yahoo!ニュース -社会- 時事通信
2004/06/08 22:47
渡辺さん、「拘束で苦痛」と提訴=イラク撤退求め500万円請求
イラクへの違法な自衛隊派遣のために身柄を拘束され、苦痛を受けたとして、市民団体メンバー渡辺修孝さん(36)が6月8日、国を相手に自衛隊派遣差し止めと慰謝料500万円の支払いなどを求める訴訟を東京地裁に起こした。
外務省が帰国の航空費用の一部として請求した約2万3千円(215米ドル)の支払い義務がないことの確認も求めた。
渡辺さんは会見し、「サマワ市内は住民が射殺されており、非戦闘地域ではない。武装組織は『イラクに軍隊を派遣した日本人だから拘束した』と言っていた。3日間銃を向けられ、活動の場も奪われた」と語った。
訴状によると、自衛隊のイラク派遣は、「非戦闘地域」に活動を限定したイラク特措法や憲法に違反しているほか、国は外国で身柄拘束された邦人を保護する責務があり、費用負担は当然と訴えている。