8月3日つくば国際会議場で開催せれた「地域の中高齢者における生活機能増進法の具体策-体力年齢の若返り法とその地域システム」と題されたシンポジウムに参加しました。
このシンポは、筑波大学大学院の久野譜也助教授を中心とするグループが、文部科学省の科学技術振興調整費の補助を受け、開催したものです。
中高年齢者の健康増進のシステムを、地域社会に構築することを目的に研究された、様々な具体的な研究が報告されました。
介護保険の平成17年度見直しの中で、介護予防が大きくクローズアップされている絶妙のタイミングで行われた今回のシンポには、1200人以上の参加者が訪れ、国際会議場の大会議室が満席になる盛況でした。
報告された内容は、具体的で多岐にわたり、非常に興味深いものがありました。
会場との質疑応答では、「筋トレによる高齢者の健康増進策により、具体的な医療費削減の効果が出たとされているが、十分な統計的な裏付けがあるのか」、「国民が健康に生きる権利は憲法に保障されたものであり、産業や金儲けの方法として健康増進策が語られるのは違和感を感ずる」などの厳しい意見も寄せられました。
今後は、様々な各地の取り組みから具体的な実績を検証し、いきいきと健康な高齢期を過ごせる地域作りを模索していきたいと、決意を新たにしました。