茨城県は、2006年度に導入される新たな介護保険制度に対応する介護予防の拠点として、茨城県健康科学センターを活用する方針を固めました。センター長には、いきいきヘルスいっぱつ体操などで有名な大田仁史県立医療大付属病院長を迎える予定です。
茨城県健康科学センターは、平成3年4月に県民の健康づくりの中核施設として開設され、健康に関する情報の収集・解析・提供、予防医学上の調査・研究、県民の健康づくり指導者などに対する教育研修等の各種事業を展開し、茨城県の保健衛生行政の充実・発展を図ってきました。
17年度からは、大田院長考案のリハビリ体操の実技と解剖生理学などの知識の研修プログラムを組み合わせた「シルバーリハビリ体操指導士養成事業」の拠点施設として活用します。当面は60歳以上の県民を対象に養成し、地域で活躍する三級指導士については10年間で一万人の養成を図る計画です。
県は、リハビリ界の権威で、全国的にも有名な大田氏が、3月に県立医療大学病院を退官するのを契機に、茨城県健康科学センター長として迎える意向です。
具体的には、3月県議会に県健康科学センター設置条例改正案を提出する方針です。
茨城県健康科学センターの地図

県健康科学センターでは、一人ひとりの高齢者が健康に老いることを目的とし、『いきいきヘルスいっぱつ体操』の普及を図っています。
この体操は、虚弱高齢者(要支援・要介護)や、膝や腰等の運動器官に慢性の痛みがある人を対象とすると共に、多くの人への取り組みを勧めるものです。
