7月6日午後、井手よしひろ県議ら茨城県議会保健福祉委員会の一行は、北茨城市の特別養護老人ホーム「ときわの杜」(社会福祉法人ときわの杜)を視察しました。
「ときわの杜」は、昭和44年に設立され、昭和45年に「石楠花荘」(定員50人)として開設されました。その後、平成15年に「ときわの杜」に改称し、新築増床し定員115名、ショートスティ5名の施設として生まれ変わりました。
現在入所の114名のうち、99名が地元北茨城市で87%を占めています。介護度別では、要介護1(8.8%)が10名(4.4%)、2が5名(4.4%)、3が25名(21.9%)、4が34名(29.8%)、5が40名(35.1%)となっています。
また、待機者は140名あり、要介護3未満の待機者が59名(42.4%)あり、介護保険の見直しの中で特養の入所基準の変更が大きな影響を与える懸念があります。
10月からの介護保険制度の改正で、入所費用の改定が行われます。入所者の家族の所得や一人部屋か二人部屋、四人部屋などの区別によって、全て費用が異なってくることになります。7月末には厚労省の政令によって、詳細が明確になるとのことですが、現場からは不安や情報提供の遅さへの不満が寄せられました。
県高齢福祉課からは、従来型個室の既入所者の内、現在特別な室料を徴収していない入所者に対しては、「一定期間、多床室と同額の報酬を適用し、利用者負担は光熱費相当分、特別な室料は徴収しない」というような案が示されていることが、説明されました。