11月9日に開催された県議会予算決算特別委員会では、警察本部関係と教育庁関係の平成16年度決算の部門別審査が行われました。
県警に対する審査で、井手よしひろ県議は、信号機の設置について質問しました。16年度、交通安全施設整備費として25億3967億円が支出され、信号機が新たに108基整備されました。井手県議が、信号一基当たりの平均的な整備費用を尋ねたことに対し、機能別に5つに分けた平均額が示されました。
半感応式:590万円
プログラム多段式(一般的な信号機の):370万円
押しボタン式:190万円
一灯式:80万円
信号機設置の落札率は84.5%
引き続き、信号機設置の入札状況の質問に対しては、専門性が高い工事のため一般競争入札ではなく、指名競争入札が採用されています。参加資格を有する事業者が県内7社、県外27社、合計34社あります。平成16年度は、86件の入札が執行され、平均落札率が84.5%。17年度は8月までで49件、80.5%となっていることが報告されました。
信号機の高度化と歩車分離式信号の整備
また、信号機の高度化改良事業については、感応化や系列化等で205基、高齢者対応型(バリアフリー対応型)27基が整備されたことが報告されました。
さらに井手県議は、歩車分離式信号機の設置状況とその反響について質しました。歩車分離式信号機は、毎年度10基程度が整備され、平成17年3月末で県内63ケ所で運用されているとの答弁がありました。その反響については、歩行者には大変便利で安全になったと好評であるが、運転者からは「交通の流れが悪くなった」との声も寄せられているとの報告があり、運用秒数の見直しや運転者に対するPRの徹底をするとの回答がありました。
信号機のLED化の状況
最後に、信号機のLED化の状況について質しました。信号を電灯式からLED式に改良することによって、視認性や耐久性が高まり、使用電気量が少なくなるなどのメリットがあり、井手県議は、早くからその普及促進を求めていました。
答弁によると、17年3月末で2900灯が整備され、今年度も680灯をLED化することが明らかにされました。しかし、全信号機に対するLED化の状況は5%台に止まっており、引き続き計画的に整備して行く考えを示しました。