国土交通省、TX延伸を具体的に調査
12月7日に開催された「つくばエクスプレス(TX)利用・建設促進議員連盟」の役員会に、TXの東京駅への延伸について、計画の概要や検討課題などを明らかにしました。
それによると、TX東京駅延伸は、2000年の運輸政策審議会第18号答申で、「今後整備について検討すべき路線」として盛り込まれ、答申から5年経過したのに伴い、今年度と来年度の2年間で、社会経済情勢変化や輸送動向の変化も踏まえ、課題などを整理する「フォローアップ調査」を行います。
調査は、有識者や国交省、運輸政策研究機構などで作るワーキンググループが、10路線程度に絞り込んで事例研究として行います。TX延伸は、その事例研究に取り上げられることになっています。事例研究では、需要予測、整備効果、整備する場合に活用できる資金調達方法(補助金の枠組み)などについて、東京圏の都市鉄道ネットワーク全体の動向も考慮しながら検討します。06年度末には、調査結果を報告書にまとめる予定です。
TX秋葉原~東京(約2キロ)の事業費は約1000億円。工期は6年と見込まれています。東京駅は、JR東京駅西側約300メートルにある丸の内仲通り地下が有力とされています。
しかし、財源の確保、輸送需要、収支採算性の見極めなど課題もあります。
橋本知事は、TX建設費縮減分約1000億円で、東京駅延伸を実現すべきだとの見解で、共同出資した東京、埼玉、千葉の3都県や沿線自治体に働きかけています。
常磐線の東京駅乗り入れを橋本知事らがJR東日本に要望
一方、橋本知事と土浦、牛久、取手の3市長は、12月19日、東京・新宿のJR東日本本社を訪れ、大塚陸毅社長に、JR常磐線列車東京駅乗り入れの早期実現を要望しました。
橋本知事は「利便性向上を目指し、特急列車だけでなく中距離(普通)列車も含めて、乗り入れの早期実現を」と要望しました。
大塚社長は、先月の読売新聞のインタビューで、「2009年度中に、東北、高崎、常磐各線を東京駅に乗り入れ、湘南方面に直通運転を行いたい。各沿線の利用者は乗り換えなしで、横浜まで行けるようになる」とした上で、「常磐線はTXとの対抗上、有力なルートになる」との考えを示しています。(この部分は読売新聞茨城版(2005/12/20付け)よりの引用)
常磐線などの東京駅乗り入れは、2000年1月の運輸政策審議会の第18号答申で、「東海道線と相互直通運転を行う」として盛り込まれています。JR東日本は、上野~秋葉原間は、引き込み線を利用し、秋葉原―東京間(1.3キロ)は東北新幹線の上に高架で線路を新設する計画をもっています。東京駅乗り入れは、乗り入れは東北、高崎線を主とし、常磐線は特急列車を優先する方針がこれまで示されています。
見切り着工になってしまってる、東北縦貫線を地下に変更してもらえれば、秋葉原の地下でTX線と接続でき、一石二鳥になる可能性があります。
東京近郊圏 様
立場の違いで申し訳ありませんが、県央、県北に住んでいる県民は、かなり割増の料金を払って優先列車を利用しています。
こうした事情を考えると、抜本的な線路の拡充なしには、通過待ち合わせも致し方ない状況です。
そのバランスをいかに取るか、鉄道事業者の手腕の見せ所です。
『常磐線は特急列車を優先する方針がこれまで示されています。』→
これでは、東京近郊圏の快速利用者が困る。
途中駅で特急列車の通過待ち合わせで待たされる
苦痛がどれだけのものか、理解しているのだろうか。